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2011/05/07

原子力安全・保安院の西山英彦審議官、「浜岡の持つ特異な環境にかんがみて、法律を超える判断があった」

浜岡停止要請「法律超える判断」=安全機能は確保-保安院
 政府による中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の運転停止要請について、経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は7日の記者会見で、「浜岡の持つ特異な環境にかんがみて、法律を超える判断があった」との認識を示した。保安院は今後、地元自治体へ説明に行くという。

 浜岡原発の状況について、西山審議官は「今後30年以内に震度6強クラスの地震が起きる確率が80%以上と突出している。他の原発は数パーセント以下だ」と指摘した。

 一方、東京電力福島第1原発事故を受けた保安院の指示で、浜岡原発も電源車の配備など短期的な緊急安全対策を実施。西山審議官は「仮に津波が来ても原子炉は冷却でき、最後の安全機能は確保できている。法律上は(運転条件を)満たしている」と述べた。

(2011/05/07-19:45)

http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011050700303