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2011/03/29

班目春樹・原子力安全委員長、「どのような形ですみやかに実施できるかについて、安全委ではそれだけの知識を持ち合わせていない。」=高放射線量の汚染水への対応について

福島第1原発:汚染水対応 班目氏、「知識持ち合わせず」
 班目春樹・原子力安全委員長は28日夜の記者会見で、東京電力福島第1原発のトレンチでみつかった高放射線量の汚染水への対応について、「どのような形ですみやかに実施できるかについて、安全委ではそれだけの知識を持ち合わせていない。まずは事業者(東京電力)が解決策を示すとともに、原子力安全・保安院にしっかりと指導をしていただきたい」と述べた。首相への勧告権限も持つ専門家集団トップの発言だけに、その役割について議論を呼びそうだ。

 同委員会は原子力利用時の安全確保のために基本な考え方を示し、行政機関や事業者を指導する役割を担い、他の審議会より強い権限を持つ。だが、班目委員長は23日に会見するまで、国民に対して見解や助言の内容などを説明することがほとんどなく批判を浴びていた。【大場あい】

毎日新聞 2011年3月29日 0時07分(最終更新 3月29日 0時23分)