日本原子力研究開発機構は19日、高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で20日から予定していた発電系統の機能確認試験を延期したと明らかにした。試験の手順書などを今月中に見直す。新たな試験開始日は明示しなかった。
昨年8月の装置落下事故に続き、12月以降も非常用発電機の故障などが続いたため慎重を期す。
原子力機構によると、試験を予定していたのは原子炉の熱で発生させた蒸気で発電する系統。2011年度中の開始を目指す「40%出力試験」で本格運用する。試験では1995年のナトリウム漏れ事故以来、初めて水を通し、約1年かけてポンプの動作や水漏れなどを確認する予定。
2011/01/19 21:59 【共同通信】
2011/01/14
もんじゅポンプにトラブル 線量計不携帯ミスも
日本原子力研究開発機構は14日、高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の原子炉補助建物のナトリウム循環ポンプ1台が13日に一時停止するトラブルがあったと明らかにした。約1時間後に復旧し、安全への影響はないという。
原子力機構などによると、炉外燃料貯蔵槽に設置された冷却用ナトリウムを循環させるポンプ。貯蔵槽に満たされたナトリウムの液面を測る機器の電源を切った際、2台あるうちの1台が停止した。誤って信号が伝わったとみて調べている。
また、作業員1人に14日、線量計を管理室に置き忘れたまま放射線管理区域に入るミスがあったという。直後に別の職員が気付き、館内放送で呼び戻した。
2011/01/14 20:45 【共同通信】
2010/12/28
もんじゅ非常用発電機が故障 福井、部品にひび割れ
日本原子力研究開発機構は28日、高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の非常用ディーゼル発電機1台が故障したと発表した。別の2台は正常で、安全に影響はないという。
原子力機構によると、停電時に原子炉を冷やす装置などに電力を供給する発電機。分解点検を終えた後の28日午前10時半ごろに試運転を始めたが、約20分後にガスが噴き出す音が鳴り、漏えいを確認、シリンダーの部品に約4センチのひび割れが少なくとも7本見つかった。
安全上重要な設備が機能を失ったとして国と県、市に報告した。分解点検で異常はなかったという。来月以降、再び分解して調べる。
もんじゅの原子炉は現在停止中。
2010/12/28 19:02 【共同通信】
2010/12/08
もんじゅ検出器でトラブル 炉外燃料貯蔵槽
日本原子力研究開発機構は8日、高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の原子炉補助建物で、ナトリウム漏れ検出器1台の電源が落ちるトラブルが起きたと発表した。約3時間半後に復旧し、安全上の問題はないとしている。
原子力機構によると、補助建物の炉外燃料貯蔵槽の配管に設置された検出器。別の検出器の電圧を測定していた午後4時半すぎ、電源が落ちた。検出器に異常はなく、電源を入れ直して約3時間半後に正常に作動することを確認した。測定器や測定法に問題があったとみて原因を調べている。
貯蔵槽は燃料搬出入の際の中継地点として使い、燃料約120体を貯蔵。内部はナトリウムで満たされている。
2010/12/08 21:25 【共同通信】