ページ

2011/01/05

日、米、韓、6ヶ国協議再開の条件を協議

北朝鮮の非核化 対話の前提に
1月7日 16時32分


北朝鮮の核開発問題を巡って日本を訪れているアメリカのボズワース特別代表と外務省の佐々江事務次官が会談し、中国が呼びかけている北朝鮮との対話に応じる前提として、非核化に向けた具体的な行動を北朝鮮に強く求めていくことを確認しました。

アメリカ政府で北朝鮮問題を担当するボズワース特別代表は、今月4日から韓国・中国を訪れ、それぞれ6か国協議の首席代表らと核開発問題への対応を協議しており、7日は、外務省で佐々江事務次官と会談しました。この中では、北朝鮮がIAEA=国際原子力機関の査察官のウラン濃縮施設への訪問を受け入れる考えを表明したことや、韓国に対して無条件の対話を呼びかけたことなどを踏まえ、今後の対応を協議しました。

そして会談では、引き続き日本・アメリカ・韓国の3か国が緊密に連携していくとともに、中国が提案している6か国協議の首席代表による緊急会合について、北朝鮮との対話に応じる前提として、非核化に向けた具体的な行動を北朝鮮に強く求めていくことを確認しました。会談のあとボズワース特別代表は、記者団に対し、「非常に有意義な話し合いだった。日米両国は、朝鮮半島の問題に共に対処していく」と述べました。




差し替え:ボズワース氏と魏聖洛氏、6カ国協議再開条件を協議
2011/01/05 12:01 KST

【ソウル5日聯合ニュース】米国務省のボズワース北朝鮮担当特別代表と6カ国協議韓国首席代表の魏聖洛(ウィ・ソンラク)朝鮮半島平和交渉本部長が5日午前、ソウルで会合し、北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議再開の前提条件などを話し合った。

 今回の会合は19日に米中首脳会談を控え、オバマ政権が6カ国協議再開に関する構想を提示し、韓国政府の意向を打診するためのものと伝えられ、両国の調整方向が注目される。

 双方は6カ国協議再開の前提条件として北朝鮮が履行すべき非核化措置の内容やレベルに対する両国の意見を調整し、今後のプロセスを協議したようだ。特にボズワース代表は、韓国政府が立案している6カ国協議再開前提条件の内容を聞いた上で、これに対する米国側の意見を提示したと伝えられた。

 現在、韓国政府は非核化履行措置として、▼ウラン濃縮計画を含めたあらゆる核開発の中断▼国際原子力機関(IAEA)査察団の復帰▼2005年6カ国協議共同声明の履行確約――などを検討している。

 これに先立ち、ボズワース代表は韓国入りした4日に記者らと会い、「真剣な交渉が北朝鮮を扱う戦略の中核になるべきだと信じている。適切かつ早期に真剣な交渉を始められるよう期待する」と話した。

 韓米はまた、南北対話が6カ国協議再開の出発点だとの認識を改めて確認し、協議再開に向けた地ならしの意味で、南北間対話再開と南北関係改善の推進方法についても深く議論したと伝えられた。韓国政府は、6カ国協議再開に向けた前提条件が整えば、これを南北対話の場で北朝鮮に提示する案も説明したとされる。

 ボズワース代表は続けて、外交通商部の金星煥(キム・ソンファン)長官を表敬訪問した。午後には統一部の玄仁沢(ヒョン・インテク)長官と非公式会談を行う。同日に韓国をたち、北京、東京を相次ぎ訪れる予定だ。

 オバマ政権は同氏の韓日中歴訪結果を土台に、6カ国協議再開に関する最終立場をまとめ、米中首脳会談でこれを議題化すると伝えられた。