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2011/01/12

パチンコ店の従業員として潜り込み10台の基板を入れ替え  背後に組織的な「ゴト師」の集団

パチンコ店勤務し制御板不正改造 背後に「ゴト師」組織か?
(2011年1月12日午前9時08分)

 福井県大野市のパチンコ店に従業員として約1年間勤務し、信用を得た上でパチンコ台の制御基板を不正改造したものに交換したとして、県警が窃盗の疑いで大阪府の30代と50代の男を逮捕していたことが11日、県警への取材で分かった。パチンコ店の被害は1千万円に上るとみられ、県警は背後に組織的な「ゴト師」の集団がいるとみて調べている。


 県警が逮捕したのは、従業員としてパチンコ店に潜入した大阪市の男性(32)=窃盗罪で執行猶予付き有罪判決=と、不正基板を用意した大阪府和泉市、指野和昭被告(51)=同罪で起訴済み。

 逮捕容疑は2人は共謀し、2010年2月8日、大野市内のパチンコ店からパチンコ台の制御基板(約3万円相当)を盗んだ疑い。
 県警などによると、男性は別の指示役の男からこの店に従業員として潜り込み、制御基板を入れ替える立場になったら連絡するよう指示を受け、09年2月にアルバイトとして入店。同年5月に正社員として採用された。仕事ぶりを見込まれ、同年12月には開店前に制御基板に異常がないかの確認を任される立場に昇進した。

 昇進後、指示役の男に連絡を取り、10年1月ごろから基板の入れ替えを始めた。指野被告が不正基板を男性に渡し、交換方法を指導していた。約1カ月間に3機種約10台の基板を入れ替え、交換した台を指示役に連絡、別の人物が店を訪れて玉を出していた。

 男性は報酬として約100万円を受け取っていたという。県警はパチンコ店の被害は1千万円を下らないのではないかとみている。
 同年2月に行った新台入れ替えの検査時、不正基板の存在が発覚した。男性は店から連絡を受けると、その日のうちに行方をくらましたという。店内の防犯ビデオなどから男性の犯行が分かった。

 県警は潜入に約1年を費やす周到ぶりや、精密な不正基板を準備していることから、組織的な犯行とみて指示役らの特定を急いでいる。




パチンコ店1年「潜入」、不正基板に交換容疑の2人逮捕
2011/1/13 10:13
 パチンコ台を改造し、窃盗グループに不正に出玉を獲得させる目的で、福井県のパチンコ店店員になり、約1年後に鍵を管理する役職に就いた後、台の制御基板を不正改造したものと交換したとして、福井県警が窃盗容疑で男2人を逮捕していたことが13日までの県警への取材で分かった。

 店長は「一生懸命働いていたので、まさかと驚いた」と話している。逮捕されたのは大阪府和泉市、自営業、指野和昭被告(51)=制御基板の窃盗罪で起訴=と大阪市、元パチンコ店店員(32)=同罪で執行猶予付きの有罪判決が確定。

 逮捕容疑は、共謀して昨年2月、福井県大野市のパチンコ店から制御基板1個(3万円相当)を盗んだ疑い。2人は「指示役がいた」と供述したという。

 県警によると、元店員は2009年にアルバイトで入社。同年5月に正社員になり、店の鍵を管理できる立場に。昨年1月から、制御基板を指野被告が用意した不正改造したものと入れ替えていた。元店員は指示役の人物に交換した台を連絡、「出し子役」が来店し玉を出していたという。

 しかし昨年2月、台の検査で不正が発覚。防犯カメラの映像で元店員の関与が分かり、昨年10月に逮捕。供述から12月に指野被告が逮捕された。〔共同〕