セシウム含む木片放置 琵琶湖近く河川敷
2013年9月18日 01時56分滋賀県は17日、高島市安曇川町下小川、琵琶湖近くにある鴨川の河川敷などに、放射性セシウムを含んだ木材チップや、チップを入れた土のう200~300トンが無断で放置されていると発表した。
県によると、付近の平均の空間線量は毎時約0・24マイクロシーベルト。一日8時間で1年間積算すると許容線量の1ミリシーベルトを超える数値となる。既に現場を立ち入り禁止にして、シートで覆うなど飛散防止の措置を取っている。
今年4月以降、福島第一原発事故の被災地などのものが持ち込まれたとみられる。県は持ち込んだ男性を特定。河川法に基づく原状回復命令を出し、廃棄物処理法違反(不法投棄)にも当たる可能性があるとみて刑事処分を求めることも検討している。
チップは河川工事などの通路に敷かれていたほか、円柱形の土のう77個にも入っていた。4月下旬に住民から情報提供があった。嘉田由紀子知事は「琵琶湖の河口部であり、無断放置は悪質。厳正に対処する」とコメントを出した。
(中日新聞)