北朝鮮 原子炉再稼働か
寧辺で放射性希ガス検出と韓国紙 北朝鮮、原子炉再稼働か
【ソウル共同】18日付の韓国紙、韓国日報は、北朝鮮が再稼働させたとみられる実験用黒鉛減速炉(原子炉)がある寧辺の上空で最近、放射性希ガスのキセノンが検出されていたと報じた。韓国外交筋の話としている。
原子炉を冷やす冷却水が使われた「痕跡」も見つかった。同紙はキセノン検出と合わせ、減速炉が「事実上再稼働したことを示す有力な証拠」としている。
韓国メディアは6月下旬にも、寧辺の上空で3回にわたりキセノンが検出されたと報じていた。この外交筋によると、今回検出されたキセノンの数値は6月時点より大幅に高かったという。
2013/09/18 12:09 【共同通信】
北朝鮮 原子炉再稼働の可能性
9月14日 4時25分
北朝鮮が6か国協議の合意に基づいて稼働できなくしていた実験用の原子炉付近から水蒸気とみられる白い煙が立ち上っているのが確認された問題で、先月末に、通常よりも高い値の放射性物質が検出されていたことが明らかになり、アメリカなどは原子炉を再稼働させた可能性が高いとみて警戒を続けています。
北朝鮮のニョンビョンにある実験用の原子炉について、アメリカの大学の研究グループは先月31日に撮影された衛星写真を分析した結果、発電用のタービンがあるとみられる建物から水蒸気とみられる白い煙が立ち上っているのが確認できたことを11日、公表しました。
これについて外交筋はNHKの取材に対し、先月末に朝鮮半島の東海岸近くの上空で韓国軍が採取した気体から放射性物質のキセノンが通常よりも高い値で検出されたことを明らかにしました。
その同じ時期にアメリカ政府も水蒸気が上がっていることを確認したことから、関係国は、北朝鮮が原子炉を再稼働させた可能性が高いとみているということです。
北朝鮮はこのところ対話姿勢を示していますが、アメリカ国務省のデイビース特別代表は今週、北朝鮮に対して非核化へ向けた具体的な行動を改めて求めたうえで、「むしろ逆方向に向かっている」と述べて、当面、対話に応じない方針を明らかにしています。
アメリカや日本、韓国などは、北朝鮮が対話に引き込もうと、今後、こうした動きを強める可能性もあるとみて警戒を続けています。