エジプトで軍事クーデター モルシ大統領を解任
エジプト軍、大統領を解任 実権掌握 事実上のクーデター
2013/7/4 4:45 記事保存
【カイロ＝押野真也】エジプト軍トップのシシ国防相は３日夜（日本時間４日未明）に声明を発表し、憲法を停止してモルシ大統領を解任すると発表した。事実上の軍によるクーデターで、同国の民主化プロセスは振り出しに戻る。
モルシ大統領に代わる暫定大統領として、憲法裁判所長官のアドリ・マンスール氏を指名した。総選挙と大統領選挙などを早期に実施するとした。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGR0301G_T00C13A7000000/
大統領を自宅軟禁＝軍がクーデターか－介入の期限切れ・エジプト
【カイロ時事】エジプト各テレビは３日、軍がイスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領を自宅軟禁下に置いたと報じた。ロイター通信は、治安当局者の話として、軍のクーデターが進行中と伝えた。軍が国営テレビを占拠したとの情報もある。軍が大統領支持派の強制排除に踏み切れば、大規模な衝突に発展する恐れもある。
この日午後５時（日本時間４日午前０時）は、混乱が収拾しなければ軍が政治介入を行うとした期限だった。期限切れを受け、軍は事態打開のため、強硬策に打って出たとみられる。
選挙で選ばれた大統領は当初、民主主義を守るためあくまで辞任を拒否する方針を示していたが、期限切れを控え、暫定内閣の設置を呼び掛けるなど妥協の姿勢も見せていた。（2013/07/04-01:22）
エジプト 軍が道路の封鎖開始
7月4日 1時28分
大統領支持派と反大統領派の対立が続くエジプトでは、軍が、政治的対立が解消されなければ介入するとしていた期限が過ぎた３日夕方、首都カイロ市内の大統領支持派が集まる複数の場所に装甲車を出して道路の封鎖を始め、大統領側は軍によるクーデターだと非難しています。
エジプトでは、経済や治安の悪化などに対する不満を背景に、モルシ大統領の辞任を求めるデモが全土に拡大し、イスラム勢力を中心とする大統領支持派との衝突で２日から３日にかけて、首都カイロで１６人が死亡するなど混乱が続いています。
エジプト軍は、国内のすべての政治勢力が対立を解消し国民の要求を満たさなければ介入する構えを見せ、その期限としていた現地時間３日午後５時（日本時間の４日午前０時）が過ぎました。
ＮＨＫの取材班によりますとエジプト軍は日本時間の４日午前０時半ごろ大統領支持派が集まっている、首都カイロ市内の複数の場所に装甲車を出して周辺の道路の封鎖を始めました。
これに対しモルシ大統領の出身母体のイスラム組織ムスリム同胞団の報道官は、インターネットのツイッターで「今起きていることは軍によるクーデタだ」と非難しました。
今のところエジプト軍や大統領府は公式な声明は出していませんが、エジプト情勢は一気に緊迫の度を増しています。
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