スノーデン容疑者の香港出国に中国政府の意向
元CIA職員出境に中国の意向 駐香港米総領事
米国のヤング駐香港総領事は18日、米当局から逮捕要請が出ていた中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者(30)が6月下旬、潜伏先の香港から出境できたことについて「中国という要因があった」と述べ、中国政府の意向が働いたとの見方を示した。来週離任する前に記者会見で述べた。
ヤング氏は、香港政府が米側の逮捕要請にもかかわらず元職員を出境させたことで「(香港と米国の)信頼関係を揺るがせた」と述べ、関係修復には時間がかかると指摘した。
香港政府はこれまでに、米側の提出した文書が不十分だったため元職員の出境を阻止する法的理由がなかったと説明。中国政府は関与を否定している。(共同)
[2013年7月18日22時28分]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130718/amr13071822120009-n1.htm
米国と中国、スノーデン容疑者の香港出国認めた対応めぐり意見対立
2013年 07月 12日 10:10 JST
[ワシントン 11日 ロイター] - 米国の諜報活動を暴露して政府から訴追された中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者に対する中国側の扱いをめぐり11日、米中政府高官の間で意見の対立が鮮明化した。同容疑者は先月、逃亡先の香港からロシアへの出国を認められた。
2日間にわたりワシントンで開かれた米中戦略・経済対話を終えた後、米国側は中国当局が香港に逃亡していたスノーデン容疑者を米司法当局に送還しなかったことに失望していると表明。バーンズ米国務副長官は「われわれは中国本土と香港の当局によるスノーデン容疑者の扱いに失望した。この扱いが困難な問題への対処に必要な信頼を構築するわれわれの取り組みを台無しにした」と述べた。
一方、中国の楊潔チ(ヨウ・ケツチ)国務委員は香港当局の対応は法律に基づいていると指摘。スノーデン容疑者を拘束しないという判断について「非難される部分はない」と述べた。
見解の相違は米中戦略・経済対話の雰囲気に水を差した。
スノーデン容疑者は香港からモスクワの国際空港に到着した後、乗継ぎ区域に滞在しているとみられ、亡命受け入れを表明した中南米諸国に向かう航空機に搭乗するとの憶測もある。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE96B01720130712