3月11日 18時8分
1年前の大津波は、東北と関東の太平洋沿岸の南北500キロ以上にわたって高さ10メートルを超えていたことが専門家などの調査で分かりました。
1年前の3月11日の大津波について、専門家などの合同調査チームは、これまでに北日本から西日本にかけてのおよそ5200か所で沿岸に残った痕跡を手がかりに高さなどを調査しました。
土木学会の今月1日現在のまとめによりますと、青森県から茨城県にかけての太平洋沿岸の南北およそ530キロの範囲で、高さ10メートルを超える津波の痕跡が見つかりました。
特に、岩手県と宮城県の三陸海岸では、南北およそ200キロにわたって津波の高さが20メートルを超え、岩手県宮古市の姉吉漁港付近でおよそ39メートル、宮城県の南三陸町戸倉でおよそ33メートルの津波の跡が確認されました。
また、岩手県大船渡市の綾里湾では、陸地を駆け上がった津波の高さ「遡上高(そじょうこう)」がおよそ40メートルに達していました。
一方、福島県の沿岸のうち、原子力発電所の事故の影響で警戒区域となっている地域の津波について、先月、東京大学と福島県が調査した結果、富岡町では県内最大のおよそ21メートルの津波の痕跡が見つかったほか、双葉町でもおよそ17メートルに達するなど、広い範囲で10メートルを超えていました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120311/t10013640021000.html
WEBナショジオ 「東北大学 津波工学研究室」
海上保安庁の「巡視船まつしま」が福島県相馬港沖約5kmで撮影した映像