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2011/12/06

イラク旧フセイン政権の副首相タリク・アジズ氏の死刑執行は「米軍撤退後になるだろう」

旧フセイン政権副首相の死刑、来年執行へ 弁護士ら反発
2011.12.06 Tue posted at: 09:45 JST
バグダッド(CNN) イラク・旧フセイン政権で副首相などを務め、イスラム教シーア派政党弾圧で有罪判決を受けたタリク・アジズ死刑囚の刑は、来年執行される見通しであることが分かった。マリキ首相の側近が5日、CNNに語った。

同側近は「(死刑は)確実に執行される。米軍撤退後になるだろう」と述べた。イラク駐留米軍は、年内の完全撤退を予定している。

アジズ死刑囚の弁護士はこれに対して「驚いた。政府がそんなに愚かだとは思わなかった」と反発。死刑が執行されれば政府の掲げる「国家和解」が台無しになり、宗派間抗争が再燃するだろうと警告した。

同死刑囚は1981~2003年に副首相を務め、外相を兼任した時期もあった。10年10月に同国高等法廷で死刑を言い渡されていた。

娘のザイナブ・アジズさんは当時、CNNとのインタビューで「父は国家に仕えただけで悪いことは何もしていない」と主張した。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは「罪の重さにかかわらず、死刑という手段は使うべきではない」との立場を示した。ローマ法王庁(バチカン)も「国家の和解と再建、平和を促す最善の道とはいえない」と反対を表明していた。