2011年6月24日23時14分
大阪府は24日、腸管出血性大腸菌O(オー)157に感染が確認された堺市の男性(84)が死亡したと発表した。感染が直接の死因につながったかどうか、府が確認を進めている。
府や堺市によると、男性は20日に腹痛や下痢の症状が出て、富田林保健所管内の病院に入院。22日の検査で腸管出血性大腸菌が出すベロ毒素が確認されていた。男性は16日、家族と堺市内の焼き肉店で牛生レバーを食べたが、これが感染源かどうかは確認できていない。16日に同店で飲食した男性の家族や他の客、店の従業員ら約50人については、今のところ症状を訴える例はないという。
府内では2007~10年で各1人、腸管出血性大腸菌の感染者の死亡例がある。生肉を食べて腸管出血性大腸菌に感染する例も多く、厚生労働省などが注意を呼びかけている。
O157検出男性が死亡 焼肉店で生レバー、堺市が因果関係調査2011.6.25 01:00
大阪府は24日、下痢などの症状を訴えて府富田林保健所管内の医療機関に入院した堺市居住の男性(84)の便から腸管出血性大腸菌O157が検出され、同日死亡したと発表した。死因は分かっていない。家族への聞き取りによると、男性は堺市内の焼肉店で生レバーなどを食べたといい、堺市保健所で感染や死亡との因果関係を調べている。
府や堺市によると、男性は20日に腹痛やおう吐、下痢などの症状を訴え、21日に入院した。検査の結果、便からO157の毒素を検出。24日朝に体調が悪化して意識不明となり、午前11時すぎに死亡した。
男性は16日、家族とともに堺市内の焼肉店を訪れていた。ほかの家族に体調不良を訴えている人はいない。
堺市保健所は家族の便も調べ感染の有無を確認しているほか、23、24両日に店を立ち入り調査。調理器具などに菌が付着していないか検査機関で調べている。