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2011/06/14

福島県、1時間当たり1マイクロシーベルトの放射線量が検出された校庭などの表土除去へ。 福島市は全ての教育関連施設で実施

福島 22%の学校で表土除去へ
6月12日 21時2分
福島県が今月1日から行った放射線量の調査で、全体のおよそ22%に当たる372の小中学校や高校などで、1時間当たり1マイクロシーベルト以上の放射線が検出されたことが分かりました。各自治体では、校庭などの表面の土を取り除く作業を急ぐことにしています。

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、文部科学省は、1時間当たり1マイクロシーベルトの放射線量が検出された場合は、校庭などの表面の土を取り除く費用のほぼ全額を負担して各自治体に対応に当たってもらうことにしています。

これを受けて、福島県は今月1日から原発から半径20キロ圏内の警戒区域や計画的避難区域を除くすべての小中学校や高校、それに保育園など1700か所余りで測定を行いました。その結果、全体の22%にあたる372か所で1時間当たり1マイクロシーベルト以上が測定されたということです。

放射線量が高かったのはいずれも福島市で、大波小学校の3.1マイクロシーベルト、渡利中学校と南向台小学校の2.8マイクロシーベルト、それに東浜保育所の2.6マイクロシーベルトでした。各自治体の中には、すでに校庭の表面の土を取り除く対応を行ったところもあり、まだの所についても作業を急ぐことにしています。






福島市が全小中学校の校舎除染へ 193施設対象
 福島市が、放射線量低減策の一環で、全ての市立小中学校や幼稚園などに加え、児童センターなど計193施設を対象として建物除染や校庭などの表土除去を実施することが14日、分かった。8月下旬までに完了する予定。

 市は5月下旬以降、比較的線量が高かった市立小中学校など26施設で表土除去に着手。保護者の不安が広がっていることから、全ての教育関連施設で作業を行うことを決めたという。

 市によると、関連経費は約18億1500万円。追加補正予算案として6月議会に提出する。

2011/06/14 13:50 【共同通信】