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2011/06/13

岡田氏ら執行部は不信任案否決後、小沢氏が党員資格停止中に「反党行為」を重ねたとして除籍(除名)処分も検討したが、小沢氏に近い輿石東参院議員会長らの反対を受け再検討していた。

民主党:小沢元代表ら8人に党員資格停止3カ月
 民主党は13日の役員会で、2日の衆院本会議で行われた内閣不信任決議案の採決を欠席した党所属衆院議員15人のうち、小沢一郎元代表を含む8人を党員資格停止3カ月間の処分とする方針を決めた。このほか、当選1回の5人は厳重注意にとどめ、欠席理由として医師の診断書を提出した2人は不問とした。小沢氏は政治資金規正法違反事件で強制起訴されたことを理由に、裁判の判決確定まで党員資格停止処分を受けており、事実上新たな処分を見送る。

 党員資格停止となるのは小沢元代表のほか、田中真紀子元外相ら当選2回以上の5人と、当選1回で11年度予算の衆院採決を欠席し、既に厳重注意を受けていた3人。14日の常任幹事会で正式決定する。民主党執行部は採決直後の役員会で、15人全員を党員資格停止12カ月とすることを提案。しかし「党内融和のため、重い処分をすべきでない」との党内の意見に配慮し、軽減した。【野口武則】


 ◇欠席者15人の処分(敬称略) <党員資格停止3カ月>小沢一郎、田中真紀子、内山晃、岡島一正、太田和美、笠原多見子、川島智太郎、三輪信昭

 <厳重注意>石原洋三郎、金子健一、木内孝胤、黒田雄、瑞慶覧長敏

 <処分なし>古賀敬章、三宅雪子

毎日新聞 2011年6月13日 20時39分







小沢氏を党員停止3カ月 民主、事実上処分見送り
 民主党は13日の役員会で、菅内閣不信任決議案を否決した2日の衆院本会議に欠席して棄権した小沢一郎元代表を党員資格停止3カ月とする方針を決めた。政治資金規正法違反の罪で強制起訴された小沢氏は既に判決が確定するまでの党員資格停止処分を受けている。

 岡田克也幹事長は記者会見で「処分は長い方が有効になる」と指摘。執行部は小沢氏支持派の反発を警戒し、新たな処分を事実上見送った。

 岡田氏ら執行部は不信任案否決後、小沢氏が党員資格停止中に「反党行為」を重ねたとして除籍(除名)処分も検討したが、小沢氏に近い輿石東参院議員会長らの反対を受け再検討していた。

 小沢氏以外の棄権した14議員については、田中真紀子元外相ら7人を党員資格停止3カ月、1回生の5人を厳重注意とする。診断書を提出した2人は不問とする。14日に臨時の常任幹事会を開いて正式決定する。

 岡田氏は会見で処分理由について「かなりの混乱状態の中で欠席という選択肢を選んだ人が多い。個別のヒアリングも踏まえながら決定した」と説明した。

 不信任案に賛成した松木謙公元農水政務官、横粂勝仁氏は2日に除籍(除名)処分となっている。
[ 2011年6月13日 20:20 ]