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2011/05/08

橋下知事、「府民全体で協力し、関西電力の電気を少しでも余らせ、中部地方へ送るようにしたい」

「政府の大英断」 橋下知事、テレビで協力約束
2011.5.8 19:26
 中部電力浜岡原子力津発電所(静岡県御前崎市)に対する政府の全面停止要請で、大阪府の橋下徹知事は8日、フジテレビ系の討論番組「新報道2001」に出演し、「全面停止要請は政府の大英断」と評価した。さらに「府民全体で協力し、関西電力の電気を少しでも余らせ、中部地方へ送るようにしたい」と述べた。


 橋下知事は、海江田万里経済産業相の協力呼びかけに答える形で発言。浜岡原発が実際に停止した場合、中部電力では電力不足が懸念されるが、橋下知事は「今なら圧倒的多数の国民が危険な原発を止めるためなら、ある程度の負担をこうむってでも頑張ろうという気持ちになっている」と話した。

 また番組終了後の取材に、「(浜岡原発全面停止にどう対応するかという)具体的な目標ができたので関西全体として供給・需要の両面から節電の取り組み案を詰めていくように」とメールで指示したことも明らかにした。さらに、政府は浜岡原発停止に伴う電力不足解消のための節電計画を提示しなかったことを踏まえ、「民主党政権は政治主導を言い過ぎて行政的な詰めが甘い」と批判した。

 橋下知事は、東京電力福島第1原発事故を受け、関西の新規の原発建設や稼働期間の延長をやめるための府民運動を展開したいという方針を示している。