ページ

2011/05/14

東京電力は14日、作業員らが宿泊する敷地内の免震重要棟の医務室には当時、医師が不在だったことを明らかにした。

内部被ばくの可能性低い=死亡の作業員、搬送先病院が所見-福島
 福島第1原発の集中廃棄物処理施設で作業中だった協力企業の60代男性が死亡したことを受け、搬送先の福島県いわき市立総合磐城共立病院の小山敦救命救急センター長が14日、取材に応じ、男性の死因について現時点では「不明」としながらも、「内部被ばくの可能性は考えにくい」との所見を示した。

 小山センター長によると、搬送された男性の被ばく線量を計測した結果、福島県が定めた除染が必要となる基準以下だったという。(2011/05/14-16:47)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011051400228





原発敷地内に医師不在 作業員死亡で東電
2011年5月14日 17時28分

 福島第1原発の敷地内で作業していた60代男性が体調不良を訴えて死亡した問題で、東京電力は14日、作業員らが宿泊する敷地内の免震重要棟の医務室には当時、医師が不在だったことを明らかにした。

 東電は作業環境の改善策の一つとして敷地内に医師を配置する計画を4日に表明していた。だが東電は、14日の時点では「常勤の医師はおらず、勤務できる日に駐在をお願いしていた」と説明している。

 男性は同日午前6時ごろから敷地内の施設で機材の運搬作業を始め、50分後に体調不良となった。医務室に搬送された時点で既に意識や呼吸がなかったという。その後車で30分ほどかかる敷地外の拠点に運ばれて医師の診察を受けたが、同9時33分にいわき市内の病院で死亡が確認された。

(共同)




原発作業員、汗だく防護服で3時間・水飲めず
 福島第一原子力発電所で事故後、作業中に初めて死者が出た。

 14日に亡くなった60歳代の協力企業の男性の死因は、わかっていないものの、放射線量を気にしながらの防護服での作業は、身体的、精神的な負担も大きく、作業員に不安が広がっている。

 「いくら安全と説明されても、怖いものは怖い。目の前の原発が爆発するかもしれない」。先月上旬から汚染水をためる大型タンクを作っている30歳代の作業員男性は、不安を隠さない。

 作業時間は1日3時間だが、防護服は蒸し暑く、作業後、全身が汗だくになる。作業中に線量計の警報音が鳴っても3時間はきっちり働かされ、「ストレスで寝付きが悪くなった」。

 3月下旬から約1か月間、同原発で作業に当たった20歳代の男性作業員は「防護服での作業は飲み食いできない上、トイレにもいけない。夏までには何か対策を考えないと作業にならない」と語った。

(2011年5月14日14時55分 読売新聞)