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2011/03/28

被災者支援を話し合う政府の連絡会議、原発問題の責任の所在などを巡って連日荒れる

次官を大臣ら叱責、「責任押しつけ合い」



 政府内で責任の押しつけ合いが展開されているようです。被災者支援を話し合う政府の連絡会議が原発問題の責任の所在などを巡って、連日荒れていることが分かりました。

 28日昼前の総理官邸、各省の事務次官が続々と集まりました。松本防災担当大臣を議長に2日に一度のペースで開かれている「被災者支援各府省連絡会議」。非公開のこの会議が28日は大荒れになったといいます。

 「もっと自分の問題として対応しなきゃ駄目だ。余りにも無責任ではないか」(片山善博 総務相)

 片山総務大臣が非難したのは、東京電力を指導監督する経済産業省の松永次官。問題となったのは、福島第一原発事故で屋内退避エリアとなった市町村に、原発の状況をどのように説明するかという点でした。

 松永次官が「原子力・保安院長らが2週間かけて説明する」と言うと、片山大臣は・・・
 「2週間は長すぎる。2日で回らなきゃ駄目だ。各省一生懸命やっているんだから、次官が説明に行け」(片山善博 総務相)

 また松本防災担当大臣は、県外に避難している被災者への炊き出しを東電も行うべきだと主張。松永次官が「東電の動きを把握していない」と答えると、松本大臣は「次官が知らないことが大問題なんだ」と厳しく非難したといいます。

 先週のこの会議では仙谷官房副長官も「計画停電が場当たり的ではないのか」などと、松永次官を叱責したということです。

 事務次官が集まる会議は政治主導の名の下にいったん廃止されました。今回、被災者支援のために復活した格好ですが、ある省の幹部は「責任の押しつけ合いの会議ばかりでは、被災者は助からない」と指摘しています。(28日23:17)