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2011/03/23

民主党、「復興庁」創設を確認

民主、「復興庁」創設を確認・財源捻出も検討



 東日本巨大地震の復興策などを検討する民主党の「特別立法検討チーム」(座長・中川正春衆院議員)は23日の会合で、復興のための基本法を制定するとともに、省庁にまたがる事業を統括する「復興庁」を創る方針を確認した。

 中川氏は会合で「阪神大震災の時には、震災の1か月後に基本的法案を立法している。そのスケジュールを目安にしたい」と語った。

 一方、同検討チームなどをつかさどる民主党の「地震災害復旧・復興検討委員会」(委員長・岡田幹事長)も23日設置され、初会合が開かれた。同党が政権公約(マニフェスト)で掲げた子ども手当などの政策を見直し、復興のための財源捻出を検討する。岡田氏は会合で「希望が持てる将来のビジョン、補正予算の方向付けをしたい」と述べ、2011年度補正予算編成などを党側から後押しする考えを表明した。

 同委員会の下には、特別立法検討チームのほか、〈1〉歳出見直し〈2〉復興ビジョン〈3〉補正予算――の各チームも設けられた。

 民主党は、検討委員会のほかに当面の被災者支援策を検討する「地震対策本部」(本部長・岡田氏)を既に設けている。党内では、補正予算について、仮設住宅やがれき撤去費用などを柱とする1兆円規模の1次補正を4月に編成し、本格的な2次補正を今夏に編成する案が浮上している。

(2011年3月23日21時33分 読売新聞)