鳩山由紀夫民主党代表の首相就任が確実になったことで、曾祖父の和夫氏が農場を開いた北海道栗山町の「鳩山神社」に参拝客が急増、住民は境内を整備するなど対応に追われている。
13日は家内安全と豊作を祈願する例大祭。観光客や報道関係者も訪れ、氏子の瀬尾聡さん(68)は「こんなことは、一生のうちにあるかないかだ」と感慨深げだった。
同町鳩山地区は1894(明治27)年、和夫氏が国有地の払い下げを受け開墾。祖父の一郎元首相も青年時代に滞在、妻の薫さんに何通もラブレターを送ったエピソードが残る。神社は1898年建立で「紅葉神社」と呼ばれてきたが、1976年の改築を機に改称した。神社の標柱や、地区の公民館の看板は由紀夫氏の父、威一郎元外相が揮毫している。
2009/09/13 16:52 【共同通信】
鳩山神社
鳩山地区にある鳩山神社。8月の衆議院総選挙の前後から、新聞・テレビ局による報道が盛んです。何故、栗山町に鳩山家に由来する神社があるのか。その歴史をひも解いてみます。
鳩山農場
栗山町史によると、明治27年に鳩山由紀夫氏の曽祖父である鳩山和夫氏が、未開地120町歩の貸下げを出願し、共同出資のもとに「栗山共同農場」として翌明治28年に開墾に着手しました。明治36年春に共同を廃して、鳩山家単独の所有経営となったのが「鳩山農場」です。
鳩山地区は明治39年に角田村(現栗山町)に編入されるまで、旧栗沢町に属していました。編入後も鳩山農場のあった辺りは雨煙別地区の一部でした。昭和49年の字名改正時に地域住民の強い要望により、今の「鳩山」地区となりました。
紅葉神社から鳩山神社へ
鳩山神社の前身である「紅葉もみじ神社」は、今から111年前の明治31年9月に、鳩山農場の中に境内を設定し、祠ほこらを建立して天照大神を祀まつって鳩山農場の氏神としました。
その後、木造柾葺の神殿と拝殿(13坪)を建立し、例祭は4月と9月としました。
昭和51年9月に現在の神殿に改築されるとともに参道の整備を行いました。この新しい神殿を機に、「紅葉神社」から「鳩山神社」に改称しました。
http://www.town.kuriyama.hokkaido.jp/kouhou/09-10-01/0910.2-5.pdf
鳩山神社と鳩山家の歴史
1895年
由起夫氏の曾祖父・和夫氏らが、栗山共同農場を開設・開拓。戸数46戸 水田・畑約220町歩(約2.2k㎡)の一帯が鳩山地区と呼ばれる
1898年
地域の守り神として「紅葉神社」が建立された。
1946年
戦後の農地解放で鳩山農場は終焉をむかえる。
1976年
「紅葉神社」の老朽化に伴い改築。改築した際に「鳩山神社」と改称。
神社の標柱は、威一郎元外相が揮毫(きごう)し、記念樹として自ら松を植樹。
後に由紀夫氏・邦夫氏も植樹。
1986年
由紀夫氏が、衆院選挙にて栗山町のある旧北海道4区(中選挙区制度)から自民党として出馬。
ハト30羽を空に放ったという逸話が残る
1996年
小選挙区制度となり、鳩山地区が選挙区から外れる。北海道9区で4回目の当選
2009年
政権交代を実現。由紀夫氏が第93代内閣総理大臣に就任
現在も栗山町には「鳩山」の名を冠したものがいくつも残っている。