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2013/12/14

南シナ海公海上で中国艦船が米軍巡洋艦に急接近して進路を防ぐ 米軍艦の「全面停止」で衝突回避

米中軍艦が接近、衝突は回避 南シナ海

2013.12.14 Sat posted at 10:23 JST
(CNN) 米海軍のミサイル巡洋艦「カウペンス」が今月5日、南シナ海の公海上で中国海軍の艦船との衝突を避けるための回避行動を取っていたことが明らかになった。情報筋は、中国による極めて異例かつ意図的な行動だとしている。

米軍関係者によると、カウペンスが公海上を航行中、中国の艦船が突然、空母「遼寧(りょうねい)」を含む中国海軍艦の編隊から離れ、カウペンスに近づいてきたという。カウペンスは接近しすぎだと無線で警告したが、中国の艦船は停止しなかった。

中国の艦船がカウペンスの船首から約450メートルの距離まで接近したため、カウペンスの艦長は「全面停止」の命令を出した。その後、中国の艦船はカウペンスの前を無事に通過した。同関係者は「海上で衝突を避けるための回避行動を取るのは異例」と付け加えた。

また別の軍関係者は、2隻の船が接近している間、両艦の艦長間で無線交信が続いていたとし、「中国艦船の接近は意図的だった」と指摘した。

今回の事件は平和的に解決されたが、中国は最近、公海を含む地域の領有権を主張したり、防空識別圏を設定するなど、強硬な姿勢を見せており、米国や周辺国との緊張が高まっている。






米艦船に中国艦急接近

 ロイター通信は13日、米海軍のイージス巡洋艦「カウペンス」が今月5日、南シナ海の公海上を航行中、中国海軍の艦船が急接近したため、衝突を防ぐための回避行動を取ったと伝えた。

 詳細は明らかになっていないが、一部の米メディアは当局者の話として、カウペンスが中国初の空母「遼寧」の訓練について情報収集中に停船を求められ、公海上であることを理由に従わなかったところ中国艦船に進路を妨害されたと報じた。

 米海軍当局者はCNNテレビに対し、中国艦との距離は500ヤード(約460メートル)もなかったと語った。

 米太平洋艦隊は声明で「偶発的な事故の危険を減らすための艦船間通信など最高度の船舶技術」が必要であることがはっきりしたと指摘し、現場で一時緊張が高まった可能性を示唆した。

 中国は11月末、沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定。フィリピンなどとの領有権争いがある南シナ海にも防空圏を設定する動きを見せており、米国や周辺国が警戒を強めている。(共同)

(2013年12月14日14時19分 スポーツ報知)



中国艦船と米巡洋艦が“一触即発”-南シナ海

2013.12.14 10:52 [中国]
 【ワシントン=青木伸行】南シナ海で活動中の米海軍のイージス巡洋艦が、中国海軍の艦船から停船を要求された上で航行を妨害され、緊急回避行動を取っていたことが13日、発覚した。不測の事態を招く危険な行動であり、米政府は中国政府に抗議した。

 米国防総省と国務省の当局者によると、事件があったのは5日。米海軍の巡洋艦「カウペンス」が航行中、中国艦船が停船を要求し、警告を発した。カウペンスは公海上であることから要求を無視して航行を続けたが、中国艦船はカウペンスの前方に回り込み、進路をふさごうとしたため、カウペンスは緊急回避行動を強いられた。

 カウペンスは、演習のため南シナ海に展開していた中国の空母「遼寧」の動向を監視していたとみられている。

 この事態を受け、米政府は外交、国防ルートを通じて中国政府に抗議。米海軍当局者は「事件は、艦船間の通信を含め、不測の事態を招く危険性を低減させる措置の必要性を示すものだ」としている。

 カウペンスは11月、台風に襲われたフィリピンの被災地支援に参加した。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/131214/amr13121410530006-n1.htm