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2013/12/06

【徳洲会マネー】 「借用書」は郵送で返却されました 書留や速達ではありませんでした 封筒はスタッフが処分したので保管していません

<猪瀬知事>「借用証の封筒は保管せず。スタッフが処分」

毎日新聞 12月6日(金)21時19分配信

 徳洲会グループから5000万円の提供を受けていた東京都の猪瀬直樹知事は6日の都議会一般質問で、5000万円返却後に徳田毅衆院議員から郵送されてきたとされる「借用証」について「(借用証が入っていた)封筒は保管していない」と答弁した。事務所に毎日大量の郵便物が届くため、スタッフが処分したという。

【自筆で「5000万円」、押印はなく】猪瀬都知事が公開した借用証の写真

 猪瀬氏は資金提供が発覚して4日後の記者会見で「借用証」を公表し、郵送されてきたものと説明していた。折り目がなく、押印などもない不自然な体裁だったため、封筒の公開を求める声が上がっていた。【和田浩幸】






資金提供問題 都議会で一般質問 猪瀬知事への追及止まらず




徳洲会グループから受け取った5,000万円をめぐり、連日釈明に追われる猪瀬東京都知事。追及の手は止まらない。6日、東京都議会で一般質問が行われた。

都議会共産党の白石 たみお議員は「都心に徳洲会病院の旗を立てることを悲願としてきた徳洲会にとって、期待を込めて知事に資金提供した可能性は、否定できないのではないか」と質問した。

これに猪瀬知事は「きのうも答弁した通り、徳洲会グループに対して、わたしは、便宜を図ったことも一切ないし、それを頼まれたという事実もない」と答えた。

徳洲会グループから現金5,000万円を受け取った問題をめぐり、6日も、猪瀬知事に厳しい批判の矢が浴びせられた。

都議会自民党の崎山知尚議員は「『出処進退』という4文字の意味を、作家の知事はもちろん承知だと思う」と述べた。

6日の議会では、最大会派の自民・公明両党に続き、民主党が、「猪瀬知事には都政を語る資格はない」として、答弁する機会を全く与えなかった。

都議会民主党の山下太郎議員は「都民が到底理解できない説明しかできない今の知事と、都政の未来を議論することは、私にはできない」と述べた。

一方、5日の代表質問では、猪瀬知事が先日見せた不自然なまでに折り目1つない借用書について、都議会共産党の河野 ゆりえ議員が「そもそも借用書が郵送されてきた封筒の大きさはどのくらいで、消印の日付、送り主、送り先の住所、氏名は、どのように記載されていたのか」と質問した。

徳田議員から借用書が返送された際の封筒の詳細について、猪瀬知事が初めて言及した。

5日、猪瀬知事は「郵送された封筒の大きさ、借用書が入る大きさがあったと、事務所スタッフから聞いている。送り主の住所は書いてあったが、書留や速達ではなかったと聞いている」と答えた。

そして、自民・公明両党などは、週明けに行われる総務委員会に、猪瀬知事の出席を求め、延べ10時間以上に及ぶ一問一答形式の質疑で追及を進める方針で、猪瀬知事も出席する意向だという。

都議会自民党の崎山知尚議員は「総務委員会で一連の問題に対し、正直に事のてんまつを説明する責任がある」と述べた。
(12/06 19:22)