福島第1原発汚染水 排水溝から外洋流出か 東電「可能性否定できない」
2013.8.22 01:12 [原発]東京電力福島第1原発の地上タンクから汚染水約300トン漏れた問題で、東電は21日、漏洩したタンク近くの排水溝壁面で、毎時6ミリシーベルトと高い放射線量を計測したと発表した。排水溝は外洋につながっており、高濃度の放射性物質を含む汚染水が外洋に流出した疑いがある。直接外洋に流れれば深刻な事態になるが、すでに海水に混ざっており確認は困難とみられる。
東電は「汚染した土砂が排水溝に流れた可能性があるが、汚染水が海に流出した可能性も否定できない」としている。
東電によると、排水溝はタンクから30~40メートルの位置にあり、海まで約700メートルある。これまで排水溝にたまった水からは放射性物質がほとんど検出されていなかったため、東電は海洋流出を否定していた。
東電が同日午後、96ミリシーベルトが計測された付近の排水溝内の放射線量を計測したところ、毎時6ミリシーベルトだった。