7月24日 1時23分
中国東部の浙江省で、走行中の高速鉄道が追突して脱線、高架橋から転落する事故があり、国営新華社通信は、これまでに11人が死亡し、89人が病院で手当てを受けていると伝えました。この事故に関連して、上海の日本総領事館は「これまでのところ、日本人が事故に巻き込まれたという情報はないが、引き続き確認している」と話しています。
中国国営の新華社通信などによりますと、日本時間の23日午後10時前、中国東部の浙江省の温州で、走行中の高速鉄道に別の高速鉄道が追突して、6両の車両が脱線したということです。
また、新華社通信は、2両が高架橋から転落したと伝えています。中国中央テレビなどは、脱線した高速鉄道は、日本時間の23日午後5時半すぎに浙江省の杭州駅を出て、およそ740キロ離れた福建省の福州南駅に向かっていたものと、23日朝、北京南駅を出て、福州駅に向かっていた、2編成の高速鉄道だと伝えており、多数の乗客が乗っていたものとみられています。
この事故について、新華社通信は、11人が死亡し、89人が病院で手当てを受けていると伝えました。また、事故現場に近い病院は、NHKの電話取材に対して「これまでに39人がけがをして運び込まれたほか、次々とけが人が向かっている」と話しています。
新華社通信は、事故の目撃者の話として、「列車は20メートルから30メートルの高さから転落し、現場に到着したレスキュー隊員が、転落した車両から多数の乗客を運び出している」と伝えています。