2011/6/10 13:04
東京電力は10日、福島第1原子力発電所で働いていた40代の協力企業の男性作業員が福島県広野町の宿舎で意識不明になり、ドクターヘリでいわき市内の病院に搬送されたと発表した。男性は発熱の症状があり、医師の治療を受けているが、詳しい病状などは分かっていない。
東電によると、男性が同日朝、起床してこなかったため、同僚が様子を見に行ったところ、意識が混濁した状態で発見された。同僚の車で復旧作業の拠点となっている「Jヴィレッジ」に運ばれた後、ドクターヘリで搬送された。
男性は、前日午前に福島第1原発で放射性物質の飛散防止剤を散布する作業をしていたという。
福島第一原発の作業員、意識不明で病院へ
福島第一原発で飛散防止剤の散布などをしていた男性作業員が、10日朝、意識不明となり、ドクターヘリでいわき市内の病院に運ばれました。
東京電力などによりますと、意識不明となっているのは、大成建設の下請け会社に勤務している40代の男性作業員です。
この作業員は9日、およそ3時間にわたって飛散防止剤を屋外で散布していたということですが、10日朝、突然、体調不良を訴え、Jビレッジで診察を受けた際には意識不明の状態だったということです。
ドクターヘリで午前9時すぎにいわき市内の病院に運ばれ、現在も治療が行われています。持病の有無や詳しい状況について東京電力は調査中としています(10日12:38)
原発の作業員、意識不明で起床せず
2011年6月10日(金) 16時27分
東京電力福島第一原発の作業員が、体調不良で福島県内の病院にドクターヘリで緊急搬送された。40歳代男性で、大成建設の下請け企業から協力企業作業員として従事していた。
男性は広野町の宿舎に泊まりながら、福島第一原発で作業を行っていた。8日の朝に起床しなかったため、同僚の作業員が起こそうとしたが、意識が混濁していた。
楢葉町のJビレッジに常駐する医師が確認したが、発熱があり、呼吸はあるが、意識はない状態。8時3分にドクターヘリで搬送され、いわき市立総合磐城共立病院で治療を受けている。
前日の7日、男性は敷地内の放射性物質の飛散を防止するため、タイベックを着用し、全面マスクを装着して、クリコートの散布を行っていた。8時から、90分休憩して12時30分まで作業。当日は午前中だけの作業だった。7日の被曝線量は0.07mSv。
原子力・立地本部の松本純一本部長代理は、次のように話す。
「当日の作業開始前に体調の確認するともに、既往症にあるかどうかを確認するようにお願いしている。ただ、この手の話は個人情報の観点もあって申告しなさいというのも難しい。不調を訴えることが多いので再度、体調の確認をお願いする」