鹿児島県湧水町の防災行政無線で、「ゲリラ攻撃の可能性がある」との誤った放送が14日に流されたことがわかった。無線の設置業者の操作ミスが原因。7分後に訂正したが、東日本巨大地震の直後だけに、町には住民から約50件の問い合わせや苦情が殺到した。
町によると、吉松地区(約1800世帯)で14日午後1時15分頃から数分間、サイレンとともに「当地域にゲリラ攻撃の可能性があります。屋内に避難し、テレビ、ラジオをつけてください」との録音放送が3回流れた。
町は、有事や災害時の危険情報を住民に知らせる国の「全国瞬時警報システム」を整備中。当時、栗野庁舎で点検作業をしていた業者が誤って放送ボタンを押し、例文の一つが流れたという。
大山勇美・町総務課長は「震災で大変な時期に、住民に不安を抱かせて申し訳ない」と話している。
(2011年3月16日 読売新聞)
【追記】
アクセスが多いので追記記事入れました
2011年3月20日 00:20
「ゲリラ攻撃」と防災無線誤放送 宇美町
福岡県宇美町で19日午前11時50分ごろ、町内全域に防災行政無線のサイレンが鳴り「ゲリラ攻撃の可能性があります。屋内に避難し、テレビ、ラジオを付けてください」との放送が流れた。放送機材を扱っていた業者のミスで、町役場には「本当か」「どうなっているんだ」など住民から約30件の電話が相次いだ。
町総務課によるとこのトラブルは、福岡市博多区の業者が、大規模災害や有事の際に知らせる国の「全国瞬時警報システム」を防災行政無線に接続するテストをしていて起きた。役場の放送室で作業中、録音された例文の「ゲリラ攻撃情報」を誤って流したという。業者は「室内だけに流すつもりが、間違って町内に放送してしまった」としている。
慌てた業者が直後に訂正放送を2回流した。町の担当者は取材に「震災で皆さんが敏感な時期に、こんな誤報を流して申し訳ない」と語った。
同じ内容の誤報は、14日にも業者のミスで鹿児島県湧水町の行政防災無線から放送された。
=2011/03/20付 西日本新聞朝刊=
全国瞬時警報システム(J‐Alert)について
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/bousai/sokuhou/siryou2_2.pdf