2011.1.5 21:23
クーポン共同購入サイト「グルーポン」で購入した粗悪なおせち料理に苦情が殺到した問題で、新社長に現社長の父親が就任予定であることが5日、同社関係者への取材で分かった。(夕刊フジ)
この問題は、飲食店「バードカフェ」などを運営する外食文化研究所(横浜市)が、定価2万1000円(税込)の「謹製おせち」を、500人の購入者が集まった時点で1万500円(同)で販売するというネット通販企画を実施したもの。
予定通り500人が集まったが、購入者の元に料理が届けられたのは指定日の12月31日ではなく、1月1日~2日と大幅に遅延。しかも、その中身が、事前の広告と大きく食い違っていたことから大騒動になった。
被害者らがネット掲示板に寄せた被害報告によれば、その粗悪さは「まるで家族全員が食べ終わった後のよう」なスカスカの中身で、品数も量も大きく減らされていたというのだ。
こうした事態に、同社の水口憲治社長(42)は、サイトなどで辞意を表明。購入者への返金と謝罪のほか、5000円の商品券の進呈を行うことを明らかにした。また、後任の社長に水口氏の父親をあてる方向で調整していることも分かった。
5日午後、夕刊フジの取材に応じた父親は、就任予定の事実を認めた上で、「まずは購入者に真摯にお詫びすることが先決であり、次期社長についてはその後の話。すべての問題が解決し、株主への説明を終えた時点で正式に発表致します」と話した。
グルーポンに詳しい関係者は「グルーポンの手数料は高く、もともと2万円のものを1万円まで下げてしまう今回のようなケースだと、人件費や諸経費を含めれば利益はほとんど出ない。始めから企画に無理があったのでは」と首をかしげる。
岡崎トミ子消費者行政担当相は5日の閣議後会見で「実際にそうであれば景品表示法違反になる」と述べ、違反事実が明らかになれば厳正に対処する意向を示した。
お節トラブルに消費者相「実際にそうであれば景品表示法違反」
インターネットの共同購入サイト「グルーポン」を利用して注文したお節料理が見本と違うとして、販売した会社に苦情が相次いだトラブルで、岡崎トミ子消費者行政担当相は5日の閣議後会見で「実際にそうであれば景品表示法違反になる」と述べ、違反事実が明らかになれば厳正に対処する意向を示した。
また消費者庁が今後、事実関係を調べるかについては「個別事案なのでコメントを差し控える」と話した。景品表示法では、表示と実物の内容が著しく異なる場合、違法とされる。
[ 2011年01月05日 12:35 ]