【モスクワ、ワシントン共同】ロイター通信によると、ウクライナ外務省は12月31日、同国が保有していた核兵器に使用可能な「相当量」の高濃縮ウランをロシアに移送する作業を完了したと発表した。
オバマ米大統領が呼び掛け2010年4月にワシントンで開いた「核安全保障サミット」で、ウクライナが確約していた移送が実現した。オバマ氏は声明を出し、「核兵器をテロリストに渡さないというウクライナの行動を示すもの」と歓迎した。
米核安全保障局(NNSA)によると、移送された高濃縮ウランは約50キロ。ウクライナ国内のキエフなど3カ所に保管されていた。作業は9日間かけて極秘に進められ、米政府は輸送や燃料供給などで支援した。
2011/01/01 06:11 【共同通信】