韓国オブザーバー参加で調整=3国密接をアピール-日米共同演習
3~10日に日本周辺海空域などで行われる日米共同統合演習に、韓国軍の将校クラスがオブザーバー参加する方向で日米韓3カ国が調整していることが2日、分かった。韓国軍人が同演習に参加するのは初めて。米韓合同軍事演習に続いて行われる同演習に韓国も参加することで、3カ国の密接な関係をアピールし、北朝鮮に対する圧力を強める米側の狙いがあるとみられる。
関係者によると、オブザーバー参加は米側が韓国に持ち掛けた。現在米韓で調整中だが、両国が参加に合意すれば、日本としても受け入れる方針。具体的には、海上自衛隊の日本海方面に展開するイージス艦に韓国軍人数人が乗船することなどが検討されている。
韓国の哨戒艦沈没事件を受けて7月に行われた米韓合同演習には、海上自衛隊の佐官クラスが乗船し、オブザーバー参加した。
日米共同の統合実動演習は1986年度から始まり、今回で10回目。参加規模は自衛隊約3万4100人、米軍約1万400人で、米韓合同演習に参加した空母「ジョージ・ワシントン」など日米の艦艇計60隻や航空機約400機も参加する。(2010/12/02-13:06)