リオン容疑者供述「海老蔵は殴っていない」
先月25日に発生した歌舞伎俳優の市川海老蔵(33)の暴行事件で、傷害容疑で逮捕された伊藤リオン容疑者(27)が、「海老蔵は、元暴走族のリーダーを殴ってはいない」と供述していることが24日、分かった。フジテレビ系ニュースなどが報じた。
伊藤容疑者は、海老蔵を殴り、全治2か月の重傷を負わせたことについて「当日は、かなり酔っぱらっていて、態度がひどかった。話していることが生意気だったので、殴った」と、当時の状況と殴った理由を説明。同時に、トラブルの原因となった元リーダーに対して、海老蔵が手を出していないとしているという。
この供述が真実ならば、元リーダーが「海老蔵に灰皿で顔を2回ほど叩かれた」と話していた内容はウソに。元リーダーは都内の病院で「鼻部打撲、上口唇裂傷で全治10日間」と診断された後、別の病院でさらに「顔面打撲と頸椎(けいつい)捻挫で全治2週間」とされたが、傷は殴られたものではないことになる。2度目の診断をした病院の関係者は、スポーツ報知の取材に「院長が出張中のため、詳しいことは分かりません」とした。
今回の事件で、両者の意見には食い違う点がいくつかあったが、中でもキーになっていたのが、海老蔵が手を出したことの有無。今月7日の会見で「手を出していない」と話していた海老蔵と、伊藤容疑者の言い分が一致したことで、全容解明に向けて一気に進展する可能性は十分に考えられる。
(2010年12月25日06時03分 スポーツ報知)