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2011/05/14

2、3号機の原子炉について「最悪の場合、1号機と同様のケースが想定できる」

2、3号機もメルトダウンの可能性…東電認める
 東京電力は14日の記者会見で、2、3号機の原子炉について「最悪の場合、1号機と同様のケースが想定できる」と説明し、核燃料全体の溶融(メルトダウン)の可能性を初めて認めた。


 1号機では、11日に水位計を調整した結果、炉内の水位が低く、燃料が冷却水から露出して溶けたことが確実となった。2、3号機の水位計はまだ調整していないが、1号機と同じ仕組みのうえ、もともと1号機より低い水位を示している。

 ただ、東電は炉内の温度などから、2、3号機は1号機より燃料の損傷が少ないと推定している。

(2011年5月14日22時34分 読売新聞)




東京電力は14日、作業員らが宿泊する敷地内の免震重要棟の医務室には当時、医師が不在だったことを明らかにした。

内部被ばくの可能性低い=死亡の作業員、搬送先病院が所見-福島
 福島第1原発の集中廃棄物処理施設で作業中だった協力企業の60代男性が死亡したことを受け、搬送先の福島県いわき市立総合磐城共立病院の小山敦救命救急センター長が14日、取材に応じ、男性の死因について現時点では「不明」としながらも、「内部被ばくの可能性は考えにくい」との所見を示した。

 小山センター長によると、搬送された男性の被ばく線量を計測した結果、福島県が定めた除染が必要となる基準以下だったという。(2011/05/14-16:47)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011051400228




福島第一原発の集中廃棄物処理施設で作業中だった協力企業の男性社員が死亡

福島第1原発、作業員1人死亡=60代男性、放射性物質付着なし-体調不良で倒れる
 東京電力は14日、福島第1原発の集中廃棄物処理施設で作業中だった協力企業の60代男性社員が体調不良を訴え、搬送先の福島県いわき市内の病院で死亡したと発表した。男性の外部被ばく線量は0.17ミリシーベルトで、身体に放射性物質の付着はなかったという。

 男性に外傷はなく、東電は持病の有無や作業環境との因果関係などを詳しく調べている。
 東日本大震災による原発事故で、復旧作業中に作業員が死亡したのは初めて。

 東電によると、男性は同日午前6時ごろから、集中廃棄物処理施設で配管を切断する電動のこぎりの搬送作業を2人1組で行っていたが、同50分ごろ体調不良を訴え、倒れた。

 男性は同原発内の医務室に運ばれたが、意識がなく自発呼吸も停止していた。中継地点となっているトレーニングセンター「Jヴィレッジ」(同県楢葉町)で医師の診察を受けた後、同8時半すぎに救急車でいわき市立総合磐城共立病院に搬送されたが、9時33分に死亡が確認された。(2011/05/14-13:41)

http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=soc&rel=j7&k=2011051400148&j4




中部電力浜岡原子力発電所、原子炉停止

浜岡原発、原子炉すべて停止 制御棒挿入が完了
2011/5/14 13:13
 中部電力の浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の3基の原子炉のうち、最後まで運転を続けていた5号機が午後1時に停止した。政府は同原発が東海地震の震源域に位置することから、十分な対策が整うまで運転を停止するよう中部電に要請した。再開の前提となる防波壁の新設などの津波対策が完了するには2~3年かかる見通し。

 5号機は14日未明に停止に向けた作業を開始。午前10時15分に発電を終え、制御棒の挿入により原子炉が停止した。15日午前にも原子炉内の温度がセ氏100度未満になる「冷温停止」の状態になる見通し。浜岡原発の3基の原子炉のうち3号機は定期検査中で、4号機も13日に運転を止めた。



そもそも、枝野発言は、公的資金を投入しなければ、東電が破綻し、賠償金の支払いにも支障が出かねないという矛盾も抱えている。

東電融資に政府が異例介入…金融界、一斉反発
 東京電力福島第一原子力発電所の事故の損害賠償の枠組みを巡り、枝野官房長官は13日の記者会見で、東電の取引金融機関に一部債権放棄(借金の棒引き)を求めた。

 民間の取引に政府が介入する異例の発言に対し、金融機関は反発している。東電の破綻回避と賠償金の支払いを確実にするための枠組みも崩しかねない。


検察側は論告で、長女らを脱退させるためという西村被告の動機について「長女らは自分の価値判断で教団を選んでおり、元妻を殺害しても脱退するわけがない」と指摘、「短絡的で反省の弁もない」と主張した。

埼玉・八潮の元妻殺害:被告に懲役13年判決--さいたま地裁
 埼玉県八潮市で昨年11月、オウム真理教主流派アレフ信者の女性(当時63歳)を殺害したとして、殺人罪などに問われた元夫で元食品販売会社社長、西村三郎被告(71)の裁判員裁判で、さいたま地裁は13日、懲役13年(求刑・懲役15年)の判決を言い渡した。大熊一之裁判長は「子供たちとオウム真理教との関係を断絶させたいとの思いがあったと認められるが、重大かつ残忍な犯行に及んだことが正当化されるはずはない」と述べた。

 判決によると、西村被告は長女と次女を教団から脱退させるためには元妻を殺害するしかないと決意。昨年11月24日、八潮市内のショッピングセンター駐輪場で元妻の胸などを包丁で刺して殺害した。【田口雅士】

毎日新聞 2011年5月14日 東京朝刊

2011/05/13

日経平均株価は前日比67円88銭安の9648円77銭、TOPIXも同9.40ポイント安の839.94

【株式・大引け】円高や債権放棄促す枝野発言を嫌気し、日経平均は2日続落
2011年5月13日16時4分

 13日の東京株式市場は、円高進展に加え東京電力の融資元に債権放棄を促す政府高官発言で地合いが悪化し、ほぼ終日軟調展開。日経平均株価は前日比67円88銭安の9648円77銭、TOPIXも同9.40ポイント安の839.94と、ともに2日続落した。東証1部の出来高は概算で28億3074万株、売買代金は1兆7980億円だった。

 前日の米国株式市場が原油相場の持ち直しなどを背景に反発した流れを受け、この日の日経平均は小高く始まった。その後、為替市場で円高が進んだことをきっかけにマイナス圏に転落。後場に入ると、枝野官房長官が記者会見で東京電力に融資する金融機関に債権放棄を促したと伝わったことで下げ幅が拡大し、一時、4月26日以来となる9500円台まで下落した。その後は押し目買いが入り下げ渋った。 東証1部の値下がり銘柄数は1354と全体の8割を占めた。値上がり銘柄数は232、変わらずは72だった。

 業種別では東証33業種中29業種が下落した。下落率ワーストは鉱業の4.0%。以下、電気・ガス、銀行の順。上昇したのは精密、輸送用機器、食料品、小売りの4業種。 個別銘柄では、枝野発言で三菱UFJ、三井住友、みずほのメガバンク株が後場に入り売り込まれたほか、東京電力や中部電力などの電力株が軒並み安。中国の預金準備率引き上げを嫌気しコマツ、ファナックなどの中国関連株も軟調だったほか、今期大幅減益予想を発表した岩崎電気が急落し値下がり率トップ。一方、トヨタ、日産、ホンダの大手自動車株が堅調だったほか、前日に今期増益見通しを発表したニコン、電通などが物色人気を集めて上昇した。

 来週は金融機関等の決算発表が予定されているほか、3月の国内機械受注(16日)、4月の米住宅着工件数(17日)、1~3月国内GDP(19日)など内外の重要指標も注目される。心理的なフシ目の日経平均9500円を割り込むと下値を試す可能性もあるが、日銀のETF買いが下支え要因となるため、市場では「9400~9800円レンジ内でのモミ合い」(大手証券)と予想している。




経産省は電力各社の負担金に関しては「各社が電気料金に転嫁できるコスト」(幹部)と認めており、いずれ料金の値上げにつながる

電力9社も負担金義務…政府、原発賠償策を決定
 政府は13日、東京電力福島第一原子力発電所事故の賠償策を巡る閣僚会合を開き、東電を公的管理下に置く賠償策の枠組みを正式決定した。

 政府が新設する「原発賠償機構(仮称)」の援助を受け、東電が被害者に賠償金を支払い、毎年の本業の利益から機構に返済する。東電が負担する賠償に上限を設けない一方、賠償支払いが終わるまで東電を債務超過にしないとの方針を明記した。

 枠組みでは、「原子力事業者である電力会社」が「機構への参加を義務づけられる」とし、東電以外でも、原発を持たない沖縄電力を除く8電力会社と日本原子力発電の計9社が機構に負担金を拠出することを義務づけた。また、東電支援の基本的な考え方については、「財政負担の極小化を図る」という当初の表現を「国民負担の極小化」に変更し、電気料金値上げに対する世論の反発を考慮した。

(2011年5月13日14時08分 読売新聞)



海江田万里経済産業相、「JALとの決定的な違いは損害賠償を受ける人たちが大変たくさんいることだ」

東電賠償スキーム、事実上株主・社債権者などを免責
2011年 05月 13日 12:33 JST
 [東京 13日 ロイター] 政府が13日発表した福島第1原子力発電所事故による東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)の損害賠償支援スキームは、株主や社債権者などの各ステークホルダーを事実上、免責するものとなった。巨額の損害賠償が発生し、債務超過に陥れば優先・劣後関係の中で損失を負担していくのが金融市場の原則だが、”too big to fail”(大きすぎて潰せない)との主張の前に、最初にき損されるべき株主も守られるスキームだ。リスク・リターンの原則もないがしろ。究極のモラルハザード案」(外資系証券幹部)との指摘も出ている。


  <破綻しないことが確約された企業の誕生>

 別の外資系証券幹部は今回の政府のスキームについて「海外の投資家には理解できないスキームになっている」と指摘する。巨額の賠償債務を抱えることになった東電は、通常ならまず株式が最初にき損することになる。東電の株主資本は約2.5兆円ある一方で、賠償額の総額は現時点で判明していないものの、政府は5兆円のシミュレーションを作成している。少なくとも2.5兆円を超える賠償債務を追った時点で株式は100%減資となり、次に貸出金や社債がき損していく順番をたどるのが、市場原理に基づいた通常の破綻処理のケースだ。


パネマン米エネルギー副長官、日本政府に「原子力損害補完的補償条約」の早期条約締結を促す

日本は原発事故補償条約批准を 米エネルギー副長官
 パネマン米エネルギー副長官は12日、将来起きる可能性がある原子力事故の賠償金を、世界各国が拠出した基金で補う「原子力損害補完的補償条約」を「日本が批准することが極めて重要だ」と述べ、日本政府に早期条約締結を促した。共同通信との電話インタビューで語った。

 東京電力福島第1原発事故については「作業は明らかに長期間に及ぶ。(収束の)確たる見通しはない。道のりは長い」と厳しい見方を示した。

 副長官の発言は、未曽有の巨額賠償金の支払いが予想される福島の事故を受け、将来の重大事故に備えた国際的な協力体制構築が急務であるとのオバマ政権の見解を代弁している。

 原子力損害補完的補償条約は1997年に国際原子力機関(IAEA)で採択され、米国は2008年に批准したが、締約国が少ないため発効していない。副長官は「世界中のあらゆる企業が損害賠償で適切な保護を受けられる。世界全体が利益を得られ、原子力の安全にもプラスになる」と条約の意義を強調した。


この破壊規模から考えれば、燃料プールが損傷していたとしても不思議ではありません

政府が非公開にした福島第一原発3号機の惨状写真極秘入手
2011.05.13 07:00




貯まっているハズの水がない ”想定内”と”想定外”

1号機原子炉ほとんど水なし デスクに聞く
2011年5月12日 18:50
 福島第一原子力発電所1号機で、原子炉圧力容器の水がほとんどたまっていないことが新たにわかった。外側の格納容器からも水が漏れている可能性があるということで、「東京電力」は、冷温安定化に向けた作業の見直しが迫られるとしている。原発事故取材班・小野高弘デスクに聞いた。(動画配信のみ)












1号機に比べると、より広い範囲で高い放射線量が測定された

3号機原子炉建屋、広範囲で高い放射線量






2011/05/12

メルトダウンが、原子炉の炉心の形状を維持しないまま、していなくて、圧力容器の下に崩れ落ちているという定義でございますと、それで結構でございます。

福島第1原発事故 東京電力、1号機のメルトダウンを認める 圧力容器から水漏れも











 12日の衆院議院運営委員会理事会では、民主党の松野頼久筆頭理事が、小沢氏から撤回に必要な筆頭提出者の同意を得ていると報告。17日の同委員会で正式に撤回される見通しだ。

小沢氏肝いりの国会法改正案撤回へ 内閣法改正案と重複
2011年5月12日23時5分
 民主党は、官僚の答弁禁止や政務三役の増員を盛り込んだ「国会法改正案」の撤回を決めた。閣僚の上限拡大を目指す内閣法改正案と内容が重なるからだ。12日には、国家戦略室の「局」昇格などを盛り込んだ「政治主導確立法案」の撤回も衆院本会議で可決された。民主党の看板だった「政治主導」の器づくりは当分、先送りになった。

 国会法改正案は議員立法。2009年の政権交代後、「政治主導」「脱官僚」を目指す小沢一郎元代表の肝いりで10年5月に提出された。小沢氏は筆頭提出者にもなった。

 ところが、小沢氏の「政治とカネ」をめぐり、国会審議は停滞。昨夏の参院選で民主党が大敗し、ねじれ国会となったことで、成立のめどが立たなくなった。

 さらに、菅直人首相が東日本大震災の復興担当相の新設などを図り、内閣法改正案の提出を決めたことに、野党が「法案の内容が重なる」と批判。民主党が国会法の撤回を決めた。

 12日の衆院議院運営委員会理事会では、民主党の松野頼久筆頭理事が、小沢氏から撤回に必要な筆頭提出者の同意を得ていると報告。17日の同委員会で正式に撤回される見通しだ。

周辺の海水のモニタリング調査では、放射能濃度が10日から11日にかけて上昇していることから、この間に流出した疑いが強いという。

建屋地下の排水が原因=汚染水の海流出「検討不十分」-福島第1原発3号機

 福島第1原発事故で、東京電力は12日、3号機取水口付近のコンクリート立て坑「ピット」から、放射能で汚染された水が海に流出した原因について、タービン建屋の復水器にたまった水を同建屋地下に排出した作業だったと明らかにした。

 東電は排水前、「問題は生じない」と説明していた。松本純一原子力・立地本部長代理は「検討が不十分だった」と述べた。

 3号機ピットの汚染水流出は11日午前10時半ごろ、作業員が発見。午後6時45分ごろ、コンクリートでピットを埋めるまで、汚染水が海に漏れた。

 周辺の海水のモニタリング調査では、放射能濃度が10日から11日にかけて上昇していることから、この間に流出した疑いが強いという。

 3号機では8日午後から、原子炉へ注水する配管を切り替える工事のため、タービン建屋の復水器にたまった水を同建屋地下に排出していた。

 同建屋地下の汚染水の水位は、同日から10日までに4センチ上昇。ピットとの高低差で、水が流れる高さまで達し、ケーブルを通る管から漏水したという。(2011/05/12-21:29)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011051201122

班目春樹委員長は12日の記者会見で「早い時点から燃料が溶融していると考えていたので驚きはない」と述べた。溶けた燃料がすべて水に浸っているかどうかは「分からない」としている。

福島1号機「圧力・格納容器に損傷」 注水、大半漏出か
「冠水」による処理困難に

2011/5/12 21:01





破損した燃料は、さらに圧力容器の外側の格納容器に漏れ出ている可能性があります

【原発】燃料棒すべて露出 水位計直したら判明(05/12 18:47)







 福島第一原発1号機で、原子炉の計器が正しく動くよう直したところ、燃料棒がすべてむき出しになるほど水位が下がっていたことが分かりました。

 1号機の圧力容器には燃料棒を冷やすために水を入れ続けていますが、圧力容器が損傷し、そこから水が漏れた可能性があります。実際は燃料棒がすべてむき出しになるほど水位が下がっていましたが、計器を直す前は、燃料棒は半分以上水につかっているというデータが示されていました。東京電力は、圧力容器の温度が安定していることから、破損した燃料が圧力容器の下に溶け落ち、底にたまっている水でかろうじて冷やされているとみています。破損した燃料は、さらに圧力容器の外側の格納容器に漏れ出ている可能性があります。
 一方、2号機、3号機の燃料棒は現在、半分以上水につかっていることになっていますが、今回の1号機のように、計器を正しく直すと違った事実が明らかになる可能性があります。





高温でさらされれば、(底が)抜ける可能性はある。穴から(燃料が)落ちることは無いとは言えないが、あることを示すデータもない

燃料の大半溶融か、冷却方法見直しへ








今回見つかった3号機付近は、高い放射線量を出すがれきなどがあって、点検ができていなかった

点検怠り2号機同様ミス 汚染水流出
2011年5月12日 01時46分

 福島第1原発3号機から11日、高濃度の放射線で汚染された水が海に流出していることが分かり、ほぼ同じ状況で流出した2号機の二の舞いとなった。国と東電の対策統合本部の細野豪志首相補佐官は「努力したが防げなかった」と残念がったが、東電が4月20日を最後に、関連施設の点検を怠っていたことも判明した。

 今回の汚染水は3号機タービン建屋から地中のトンネルを通じて流れ出たとみられている。東電はルート中、最も海に近い各号機の立て坑を目視し、水が流れ出ていないか確認する作業を続けていた。

 しかし、点検は4月20日で打ち切りに。しかも、3号機の立て坑は開口部にがれきが積み重なった状態で、11日に取り除くまでそもそも目視確認を一度もしていなかったことも分かった。

 3号機ではタービン建屋内やほかの立て坑で水位上昇が確認され、水があふれないか心配されていた。その一方で8日午後からは、炉心冷却に向けた作業の一環で、復水器内にたまった水をタービン建屋内に放出していた。

 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は11日夜の会見で「こういった事態を招き申し訳ない。3号機の汚染水を移送する計画を再検討したい」と流出対策に不備があったことを認め、謝罪した。

(中日新聞)