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2011/03/28

氏家斉一郎氏、死去

氏家斉一郎日テレ会長、多臓器不全で死去



 日本テレビ放送網代表取締役会長で読売新聞グループ本社取締役相談役の氏家斉一郎(うじいえ・せいいちろう)氏が、28日午前6時10分、多臓器不全のため死去した。84歳。

 通夜、葬儀は家族のみで営まれる。喪主は未定。家族は弔問、弔電、供花、供物、香典は一切お断りするとしている。後日、お別れの会が開かれる予定。

 氏家氏は1951年、読売新聞社に入社、経済部長、常務取締役広告局長などを務めた。

 その後、日本テレビに移り、92年、同社代表取締役社長に就任。2001年に会長兼最高経営責任者(CEO)となり、以降も会長、取締役会議長など経営首脳として、19年近くにわたって同社を率いた。1994年からは、四つの時間帯の年間平均視聴率がトップとなる「視聴率四冠王」を10年連続で達成した。

 この間、96年から4期にわたり、日本民間放送連盟(民放連)会長を務めた。警察のあり方を議論する有識者会議「警察刷新会議」の座長や、森喜朗元首相の諮問機関「IT(情報技術)戦略会議」のメンバー、日本郵政公社設立委員などを歴任したほか、現在も東京都現代美術館長などの公職に就いていた。中曽根康弘元首相らとも親交が深く、政財界をはじめ各方面に大きな発言力を持っていた。

 フランスとの文化交流にも尽力。2001年に仏政府からレジオン・ドヌール・シュバリエ(騎士)勲章を授与され、その後、仏学士院の芸術アカデミー正会員にも選ばれた。

 昨年は、「放送業界の発展に尽力し、報道文化の向上・発展に貢献した」として、旭日大綬章も受章していた。

(2011年3月28日 読売新聞)









日本テレビ会長の氏家斉一郎氏が死去 84歳
2011/3/28 11:35
 日本テレビ会長で、日本民間放送連盟会長を務めた氏家斉一郎(うじいえ・せいいちろう)氏が28日午前6時10分、多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。84歳だった。お別れの会を行うが日取りなどは未定。

 東京都出身。1951年に東大経済学部卒業後、読売新聞社に入社。経済部長、常務などを経て82年に日本テレビ副社長に就任、92年から2001年まで社長を務めた。組織改革などで視聴率向上に努め、94年から03年まで「視聴率3冠王」を維持した。

 96年から03年まで民放連会長。今年7月の地上放送の完全デジタル化を政府、NHKとの間で取り決めるなど、民放業界のまとめ役として存在感を発揮した。03年の「放送倫理・番組向上機構(BPO)」設立に尽力した。

 05年、会長から取締役会議長になったが、同社の番組「真相報道バンキシャ!」が虚偽証言に基づく報道をした後の混乱収拾にあたるため、09年に会長に復帰した。

 警察刷新会議座長や、東京都現代美術館館長などを歴任した。