宅見若頭射殺事件、最後の容疑者の潜伏先は別名義で契約
組長射殺事件 元暴力団員潜伏先は別名義
6月7日 16時59分
16年前、神戸市で指定暴力団・山口組の当時のナンバー2、宅見勝組長が射殺された事件で、逮捕された元暴力団員が潜伏していた埼玉県のアパートは、別の男の名前で契約されていたことが分かり、警察は逃亡を手助けした人物がいないか調べています。
平成9年、神戸市内のホテルの喫茶店で、指定暴力団・山口組のナンバー2だった宅見勝組長(当時61)が拳銃で撃たれて殺害され、居合わせた歯科医の男性も巻き添えになり死亡しました。
警察は、最後まで逃亡していた実行犯の指揮役とみられる元暴力団員の財津晴敏容疑者(56)を5日、埼玉県狭山市で見つけて殺人などの疑いで逮捕し、7日、神戸地方検察庁に身柄を送りました。これまでの調べで、財津容疑者は、潜伏先の狭山市のアパートで2、3年前から1人で生活していたことが分かっていますが、その後の調べで、このアパートは財津容疑者とは別の男の名前で契約されていたことが分かりました。
また、財津容疑者は逮捕されたとき、現金35万円を所持していましたが、事件のあと本人名義の複数の銀行口座からは金が引き出された形跡がなかったということです。
警察は居場所を知られるのを警戒して金を引き出さなかったとみて、逃亡を手助けした人物がいないか調べています。