融資契約に口止め条項、オリンパス前会長が署名
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文部科学省放射線審議会 食品新基準値案に「厳しすぎる」 異例の意見書付で了承
2012年2月16日14時59分
食品の放射能基準は厳しすぎ…文科省審議会、異例の注文
食品の放射能基準は厳しすぎ…文科省審議会、異例の注文
厚生労働省がまとめた食品中の放射性セシウムの新基準について、文部科学省放射線審議会は16日、「必要以上に厳しい」として、被災地の食生活や農業への影響に配慮するよう異例の注文を付けた。ただ、基準そのものについては了承した。一方、厚労省は4月施行に向けて、予定通り、法整備を進める方針だ。
厚労省の基準案は、食品による年間の被曝(ひばく)線量を1ミリシーベルトと設定し、一般食品は1キロあたり100ベクレル、乳児用食品はその半分の50ベクレル、牛乳も50ベクレルなどと定めている。
審議会は、この基準について、放射線による障害を防ぐ観点から「差し支えない」と答申した。一方で別紙で意見、注文を付けた。
http://www.asahi.com/national/update/0216/TKY201202160243.html
東電、福島第一原発2号機の温度計異常について保安院に報告書を提出
東電、温度計故障と報告 今後は「総合的に判断」
東京電力福島第1原発2号機で起きた温度異常で、東電は16日、温度計の故障が原因とする報告書を経済産業省原子力安全・保安院に提出したと発表した。
実際の原子炉は低い温度で安定しており、今後は冷温停止状態を、残りの正常な温度計や格納容器の気体分析などで総合的に判断するとしている。
保安院は原子炉の温度を監視するための代替手段について検討を求めたが、報告書では新たな温度計を短期間で圧力容器に設置するのは困難とした。松本純一原子力・立地本部長代理は「1~2年程度の開発期間が必要」と述べた。
2012/02/16 11:42 【共同通信】
オリンパス前社長7人を逮捕
オリンパス前社長ら7人逮捕=旧経営陣、外部協力者も-報告書虚偽記載の疑い
オリンパスの粉飾決算事件で、旧経営陣らが約1100億円の資産を水増しした有価証券報告書を提出した疑いが強まったとして、東京地検特捜部と警視庁捜査2課は16日、金融商品取引法違反(虚偽記載)容疑で、前社長菊川剛容疑者(70)ら旧経営陣3人と、元大手証券会社社員中川昭夫容疑者(61)ら外部協力者4人の計7人を逮捕し、関係先を家宅捜索した。
特捜部と警視庁は、証券取引等監視委員会や海外当局と連携し、国内外を舞台にした巨額損失隠しの全容解明を進める。
他に逮捕されたのは、オリンパスの前副社長森久志(54)、前常勤監査役山田秀雄(67)両容疑者と、いずれも元大手証券会社社員で、コンサルタント会社社長の横尾宣政(57)、同社役員の羽田拓(48)、小野裕史(50)の3容疑者。
これまでの特捜部などの聴取に、旧経営陣3人は損失隠しへの関与を認め、中川、横尾両容疑者は否認しているという。
逮捕容疑では、菊川容疑者らは金融商品の含み損を簿外処理するとともに、架空の「のれん代」を計上するなどして、2007年3月期に約1111億円、08年3月期に約1136億円の純資産をそれぞれ水増し計上した有価証券報告書を、関東財務局長に提出した疑いが持たれている。特捜部などは、09~11年分の虚偽記載についても今後、捜査を進める。(2012/02/16-13:07)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2012021600392&j4
文部科学省「放射線審議会」=「国際機関は日本と同じ年間1ミリシーベルトを根拠にしながら、一般食品のセシウムの基準値を1キロあたり1000ベクレルとしているのに、なぜ日本は100ベクレルなのか」
放射性物質:食品の新基準値案、認める答申 異例の意見書
厚生労働省の諮問で食品中の放射性物質の新基準値案を審議していた文部科学省の「放射線審議会」(会長・丹羽太貫京都大名誉教授)は16日、新基準値案を批判する異例の意見書をつけつつ、同案を認める答申をした。意見書では、乳児用食品の1キロあたり50ベクレルを100ベクレルに緩めても健康は守られると記したものの、厳しい基準値を堅持する厚労省に歩み寄った。
審議会は昨年12月27日から6回の審議を重ねた。毎回、大半の委員から「国際機関は日本と同じ年間1ミリシーベルトを根拠にしながら、一般食品のセシウムの基準値を1キロあたり1000ベクレルとしているのに、なぜ日本は100ベクレルなのか」「現行の暫定規制値で国民の健康は十分に守られており、基準値の強化は福島の復興の妨げになる恐れがある」「乳児用食品や牛乳に50ベクレルを設ける根拠はない」など、新基準値案を批判する意見が続出した。
しかし「厳しい新基準値でも農産物の流通が滞ることはない」との厚労省の意向は覆せず、「食品の放射性セシウムの濃度は十分に低く、(新基準値が)放射線防護の効果を高める手段にはなりにくい」との批判的な意見書を付けて結局は認めた。
新基準値案は、一般食品100ベクレル▽乳児用食品50ベクレル▽牛乳50ベクレル▽飲料水10ベクレル。4月から実施される。【小島正美】
毎日新聞 2012年2月16日 12時14分(最終更新 2月16日 12時36分)
浪江町の採石場 屋外に保管され事故当時から出荷せず残っていたと見られる砕石はほとんどが6万~21万ベクレル
汚染石材問題 浪江の採石場で最大21万4000ベクレル
福島県は15日、福島第1原発事故に伴い警戒区域などに指定された地域にある採石場と砂利採取場計26カ所の調査結果をまとめた。放射線量が最も高かったのは「双葉砕石工業」(同県富岡町)の浪江町の採石場で、最大で石1キロ当たり21万4000ベクレルの放射性セシウムが検出された。
県原子力安全対策課は「双葉砕石工業の採石場の放射線の数値が突出している」と話し、流通経路の確認を続ける考えを示した。
採石場などの現地調査は先月、二本松市のマンションで比較的高い放射線が検出された問題を受けて、県と環境省などが行った。二本松市のマンションに石が使用された双葉砕石工業の採石場では、道路工事用の石を保管する屋根がない場所で放射性セシウムがいずれも10万ベクレルを超えたが、屋根付きの場所は比較的低かったという。
警戒区域内の別の採石場では最大で12万2000ベクレルが検出されたが、原発事故後は出荷されていない。
県と経済産業省はまた、双葉砕石工業の石が使われ、周囲の空間線量より高い値を示した住宅や駐車場が県内で4市1町の27件になったと発表した。
2012年02月16日木曜日
「SPEEDIが生きていたらうまく避難できていたというのが誤解だ」=班目春樹委員長
東日本大震災:福島第1原発事故 班目氏「避難に使えぬ」 SPEEDI「計算に1時間」--国会事故調
東京電力福島第1原発事故に関する国会の事故調査委員会(委員長、黒川清・元日本学術会議会長)は15日、東京都内で第4回委員会を開いた。会合には原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長と経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長が出席。班目氏はSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測システム)に関し、「計算には1時間必要で、風向きが変わる場合がある。SPEEDIが生きていたらうまく避難できていたというのが誤解だ」と述べ、住民避難に生かすのは困難だったとの見解を示した。また、原発に関する国の安全指針について「瑕疵(かし)があった」と陳謝した。