麻薬に似た幻覚症状などがあり、若者を中心に乱用が広がっている脱法(違法)ドラッグの規制や摘発を強化するため、厚生労働省は27日までに、成分構造が類似していれば薬事法違反として一括で規制対象とする「包括指定」の導入を本格検討する方針を固めた。
現在はドラッグを一つ一つ詳しく調べ、個別に「指定薬物」として規制しているが、成分構造を一部だけ変えて「合法」とうたう新種が横行。包括指定すれば、こうした「いたちごっこ」が断ち切れると判断した。
現状では脱法ドラッグを取り締まる権限がない麻薬取締官が、独自に捜査、摘発できるよう薬事法の改正も検討する。
2012/01/27 09:56 【共同通信】
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2012/01/27
「合法」を称する違法ドラッグ規制強化へ 薬事法改正を検討
厚労省、脱法ドラッグ規制強化へ 麻取権限拡大も
福岡県警、北九州市の脱法ハーブ店をを薬事法違反の容疑で捜査
脱法ハーブ2店捜索、薬事法違反疑いで福岡県告発
福岡県による薬事法違反容疑での告発を受け、県警は26日、北九州市の脱法ハーブ専門店「カオサンロード紺屋町店」と系列の「カオサンロード小倉本店」(ともに小倉北区)を同法違反(指定薬物の授与)の疑いで捜索した。
県薬務課によると、同課職員が昨年11月17日、紺屋町店で2種類の脱法ハーブを購入した際、サンプルとして受け取ったたばこ状の商品3本を成分鑑定したところ、1本から指定薬物が検出された。このため、今月11日付で県警小倉北署に告発した。同県が脱法ハーブ店を告発したのは初めて。
昨年11月上旬、北九州市小倉北区で脱法ハーブを吸引し、搬送された男性が所持していたたばこ状の商品から同じ薬物が検出されており、男性が「小倉本店で購入した」と話していたことから、県警は同法違反(指定薬物の販売)容疑での立件も視野に、両店関係者から聴取している。
(2012年1月27日 読売新聞)
東日本大震災関連の15会議のうち10会議で議事録を作成せず
議事録未作成、10会議=震災対応で調査結果公表-政府
政府は27日午前、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故への対応に当たった15会議体を調査した結果、原子力災害対策本部(本部長・首相)など10の会議が議事録を作成していなかったことを公表した。このうち3会議は、議事概要すら未作成だった。野党は政府対応に批判を強めており、国会論戦の新たな焦点に浮上してきた。
議事録も議事概要も作っていなかったのは、同本部と緊急災害対策本部、被災者生活支援チーム。政府・東電統合対策室や官邸緊急参集チームなどは議事録を未作成だった。
調査結果を受け、公文書管理を担当している岡田克也副総理は同日午前の閣僚懇談会で、2月中をめどに、議事概要を事後的に作成するよう関係閣僚に指示。また全ての閣僚に、公文書管理法に基づき文書管理の徹底も求めた。この後、岡田氏は関係者の処分について記者団に「(未作成の経緯などを)議論するので、その結果次第だ」と述べた。
岡田氏は同日夕に記者会見し、詳細な状況や今後の対応を説明する。(2012/01/27-12:09)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012012700237
脱法ハーブ 傷害容疑で渋谷区のハーブ店を家宅捜索
少年3人中毒の疑い…渋谷のハーブ店捜索
譲り渡したハーブで少年3人を薬物中毒に陥らせた疑いがあるとして、警視庁渋谷署は26日、傷害容疑で、東京都渋谷区道玄坂のハーブ店を家宅捜索した。
25日夜に同店から譲り受けたハーブを吸った少年3人が体調不良を訴えて救急搬送されていた。渋谷署は陶酔や興奮作用がある化学物質を乾燥した葉に混ぜた薬物「脱法ハーブ」を販売した疑いもあるとみて調べるとともに、少年たちが吸ったハーブの成分について鑑定を進める。
捜索容疑は25日、化学成分を混ぜたハーブを少年らに譲り渡し、薬物中毒に陥らせた疑い。
警視庁などによると、25日午後9時40分ごろ、道玄坂2丁目の路上でハーブを吸引していた18歳の少年2人と17歳の少年1人が吐き気などを訴えて病院に搬送された。
3人とも意識はあったが、薬物中毒の症状が見られた。ハーブは「近くの店でもらった」と話していたという。(共同)
[2012年1月27日6時15分]