東京電力は11日、福島第1原発で9日午後に倒れ、心肺停止状態で福島県いわき市内の病院に運ばれた協力企業の60代男性作業員について、搬送直後の同日夕、急性心筋梗塞で死亡していたと発表した。作業員は放射性物質を含む汚泥の貯蔵施設の建設作業に従事していた。遺族から元請け企業経由で11日午後に死亡の連絡があったという。
東電によると、作業員はコンクリートを使う建設作業の経験が長く、同原発では昨年5月から働いて外部被ばく線量は計約6ミリシーベルト、内部被ばく線量は計0.01ミリシーベルトだった。東電は死亡との因果関係はないとみている。(2012/01/11-20:15)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201201/2012011100808
原発事故作業中の60代男性が死亡
東京電力は11日、福島第1原発で作業中に体調不良を訴え、心肺停止状態になっていた60代の男性作業員が急性心筋梗塞で9日に死亡したと発表した。死亡は病院へ搬送された当日だったが、東電は「11日になって連絡を受けた」としている。
男性は下請けの作業員で、昨年5月22日から福島第1原発で作業に従事。体調不良を訴えた際は、放射性廃棄物を貯蔵するための施設でコンクリートを流し込む作業に当たっていた。
被ばく線量は外部と内部を合わせ6・092ミリシーベルトと、CTスキャンで浴びる放射線量6・9ミリシーベルトより低く、東電は「被ばくと死亡との因果関係は考えにくい」としている。
東電によると、福島第1原発事故の収束作業に当たった作業員の死亡は今回で4例目。(共同)
[2012年1月11日20時30分]
心肺停止の原発作業員が死亡 福島第一の60代男性関連
東京電力は11日、福島第一原発内の工事作業中に心肺停止状態になった協力企業の60代男性が9日に死亡していた、と発表した。午後2時29分に体調不良を訴えて病院に運ばれ、午後5時2分に死亡が確認された。死因は心筋梗塞(こうそく)。5月からの累積被曝(ひばく)線量は6ミリシーベルトで被曝との因果関係はないものの、作業との関係は確認中という。
死亡の公表が2日遅れになった理由について東電は「10日に親族と連絡が取れ、11日になって元請け企業を通じて連絡があった」と説明している。
原発作業員が心肺停止 放射性物質付着はなし
東京電力は9日、福島第一原発敷地内で土木作業を行っていた協力企業の60代の男性作業員1人が、同日午後の作業中に意識を失って倒れ、心肺停止状態になったと発表した。男性は、いわき市立総合磐城共立病院に搬送された。
東電によると、男性は4号機南側に建設中の廃スラッジ貯蔵施設で、午前7時半からコンクリートを使った基礎工事の作業を行っていた。午後2時22分ごろに倒れた。意識はなく、敷地内の緊急医療室で治療を受けた際には心肺停止状態だった。同4時半に病院に搬送された。
現場の空間線量は毎時50マイクロシーベルト以下だった。男性の当日の被ばく量は52マイクロシーベルトで、体に放射性物質は付着していなかった。作業着は防護服、全面マスクなど通常通りだった。午前6時の朝礼の際には異常は見られなかったという。現段階で持病の有無は不明。
(2012/01/10 08:53)