2011年 12月 19日 13:07 JST
[ソウル 19日 ロイター] 北朝鮮の国営テレビは19日、最高指導者の金正日総書記が17日に列車で現地視察に向かう際に死去したと報じた。69才だった。
金総書記は2008年に脳卒中に見舞われ、その後北朝鮮では息子の金正恩氏を後継者として権力移譲が進められていた。
[ソウル 19日 ロイター] 北朝鮮の国営テレビは19日、最高指導者の金正日総書記が17日に列車で現地視察に向かう際に死去したと報じた。69才だった。
金総書記は2008年に脳卒中に見舞われ、その後北朝鮮では息子の金正恩氏を後継者として権力移譲が進められていた。
【ソウル=篠ケ瀬祐司】北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の死去を伝えた朝鮮中央テレビの「特別放送」は、19日正午前から、北朝鮮の名勝地・金剛山の景色を背景に荘厳な音楽が流れ、重苦しい雰囲気の中で始まった。
死去は重要ニュースを担当するリ・チュンヒ氏(68)が伝えた。黒いチマ・チョゴリ(民族衣装)で登場し、時折涙声になりながら、沈痛な面持ちで金正日氏の死去のニュースを読み上げた。
同氏の業績などに続き、ニュース後半では「党や軍には金正恩(キムジョンウン)氏がいる」と、同氏を中心とした後継態勢の確立を訴えた。
放送は約15分間だった。
リ氏は10月19日以降、50日以上テレビ画面に登場していなかった。
全体の党員の皆さんと、人民のしょうへいと人民にこくする、われわれの全体の党員と、人民軍、しょうへい、人民の皆さん、朝鮮労働党中央委員会と朝鮮労働党中央軍事委員会、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会と、最高人民会議常任委員会内閣は、朝鮮労働党総秘書であられ、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員長であり、朝鮮人民軍最高司令官である、偉大なる領導者、キム・ジョンイル同志が、2011年12月17日、8時30分に、現地指導の途中、急病により、逝去されたということを、悲痛な心痛で、お知らせいたします。
※原文のまま
(同時通訳 李 映子)
(12月19日 13:30更新)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央テレビと朝鮮中央通信の報道内容を確認したところ、金正日(キム・ジョンイル)総書記の秘密資金を扱う部門とされる「朝鮮労働党39号室」の全日春(チョン・イルチュン)室長が7月29日以来、約5カ月ぶりにメディアに姿を現した。
朝鮮中央通信は15日、「金総書記が開店を控えている光復地区の店舗を現地視察した」と報じた。同地区は「スーパーマーケット」と称され、大型マートであることを示唆した。
米国が今週中に北朝鮮に対する食糧支援(米国側は「栄養支援」と表現)を発表する一方、北朝鮮も数日以内にウラン濃縮プロジェクトの中止を発表する予定だ、とAP通信が18日(現地時間)報じた。