鳩山邦夫元総務相は21日、秘書を通じ、自民党への復党願を同党本部に提出した。同党は年明けに党紀委員会を開いて対応を決める見通しだが、これまで離党と復党を繰り返してきた鳩山氏に対しては党内に反発が強く、受理は難しいとの見方も出ている。
鳩山氏は1993年に自民党を離党。旧新進党、民主党などを経て、2000年に自民党に復党した。しかし、政権交代後の10年に「自民党では限界がある」として再び党を離れ、無所属で活動していた。復党願提出の理由について鳩山氏の事務所は「地元経済界から強く要望されたため」としている。(2011/12/21-19:13)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011122100956
鳩山邦氏が自民復党願提出 「地元の強い要望」で
昨年3月、新党結成を目指して自民党を離党した無所属の鳩山邦夫元総務相(63)=衆院福岡6区=が21日、自民党の谷垣禎一総裁宛てに復党願を提出した。鳩山氏の事務所は、地元後援会が復党を強く求めているためとしている。
今後、執行部で対応を検討するが、鳩山氏が離党時に党や執行部を批判した経緯もあり、党内には福岡選出議員を中心に復党への反対意見が出ている。
鳩山氏は衆院当選11回。1993年にも自民党を離党し、民主党などを経て2000年に復党。安倍内閣で法相、麻生内閣では総務相を務めた。
現在、福岡6区は自民党の公認予定候補者のいない空白区となっている。
2011/12/21 19:35 【共同通信】
自民党:邦夫氏復党願、福岡県連会長「慎重に意見集約」
鳩山邦夫衆院議員(福岡6区)が自民党本部に復党願を出したことについて、党福岡県連会長の武田良太衆院議員(福岡11区)は21日、「党執行部から(鳩山氏の復党は)本部の問題と言われており、県連として言うことはない」と話した。
現在、福岡6区の自民党支部長は空席。鳩山氏は現職のため、復党すれば次期衆院選の6区公認候補となる公算が大きい。武田会長は「県議ら地元の意見を聞き、慎重に県連としての意向をまとめたい」と言葉を選んだ。
武田会長によると、復党願は県連にも同日提出された。鳩山氏の地元・久留米商工会議所の本村康人会頭名での復党を求める要望書も同日、県連に届いたという。
毎日新聞 2011年12月22日 西部朝刊