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2011/10/12

東京・世田谷区で検出された1時間当たり2.7マイクロシーベルトという放射線量は、1日の被曝量が38.88マイクロシーベルト、1年間にすると14.2ミリシーベルト

東京・世田谷区で1時間あたりの放射線量が2.7マイクロシーベルト超える高い数値を測定

東京・世田谷区で、1時間あたりの放射線量が2.7マイクロシーベルト(μSv)を超える、高い数値が測定されていたことがわかった。
世田谷区によると、10月6日、世田谷区弦巻の住宅街の歩道で放射線量を測定したところ、最も高いところで、1時間あたり2.707マイクロシーベルトを観測したという。
これまで文部科学省が福島第1原発の事故後に測定した都内の空間線量率で、最も高い値は、3月15日の1時間あたり0.496マイクロシーベルトだった。
世田谷区は、すでに線量を下げる対策を行っているという。
(10/12 17:34)





東京・世田谷で高い放射線量=毎時2.7マイクロシーベルト、区が除染検討
 東京都世田谷区は12日、同区弦巻5丁目の区道の歩道上で毎時2.707マイクロシーベルトの高い放射線量を測定したと発表した。この数値は、付近で1日8時間過ごした場合、年間の被ばく量が14.2ミリシーベルトとなる値。国が避難の目安としている年間20ミリシーベルトは下回っているが、区は念のため周辺部を立ち入り禁止とするとともに、除染を検討している。

 区民から「放射線量が高い場所がある」との情報提供があったため、区が6日に付近の空間放射線量を測定。高圧の洗浄器で歩道を洗浄した後、9カ所を測定した結果、毎時0.088~2.707マイクロシーベルトが検出された。

 測定した歩道は、車道よりやや低くなっており、区が専門家に聞いたところ、雨水が集まって放射線量が高くなった可能性が考えられるという。

 東京都によると、2.707マイクロシーベルトは、都内自治体が局所的に測定・公表した放射線量としては、これまでで最も高い数値だという。(2011/10/12-22:21)

 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011101200908







世田谷区の道路で高い放射線量
10月12日 18時18分
 今月初め、東京・世田谷区の区道で1時間当たり最大で2.7マイクロシーベルトという高い放射線量が検出され、世田谷区は、この場所に立ち入らないよう呼びかけるとともに今後の除染を検討しています。

高い放射線量が検出されたのは、世田谷区弦巻の区道の歩道部分です。世田谷区によりますと、今月3日、区民から「放射線量が高い場所がある」という情報が寄せられたため、区が測定したところ、1時間当たり最大でおよそ2.8マイクロシーベルトと周辺に比べて高い放射線が検出されたということです。

このため高圧の洗浄器を使って歩道部分の洗浄を行いましたが、放射線量はあまり下がらず、1時間当たり最大で2.707マイクロシーベルトが検出されたということです。

原因について世田谷区が専門家に聞いたところ、問題の場所は雨水が集まって放射線量が高くなったことが考えられるということです。

この区道は小学校の通学路にもなっていることから、区は、12日朝からこの場所をコーンで囲って立ち入らないよう呼びかけるとともに今後の除染を検討しています。世田谷区は、ことし7月から8月にかけて区内の小中学校や保育園、それに幼稚園で放射線量を測定しており、その際、高い放射線量は検出されていませんでした。
世田谷区は、子どもへの影響を重視し、今月下旬から来月下旬にかけて区内の砂場がある258か所の公園について調査することにしています。


 東京・世田谷区で検出された1時間当たり2.7マイクロシーベルトという放射線量は、文部科学省が積算の放射線量を計算する際に用いている、1日のうち、屋外で8時間、屋内で16時間過ごすという条件で計算すると、1日の被ばく量が38.88マイクロシーベルト、1年間にすると14.2ミリシーベルトになります。これは国が避難の目安としている年間の放射線量の20ミリシーベルトを下回っています。

計画的避難区域に指定されている福島県の飯舘村役場では、12日、移動式のモニタリングポストを使って計測された放射線量が1時間当たり2.1マイクロシーベルトで、世田谷区の値はこれよりもやや高くなっています

首都圏では、比較的高い茨城県の北茨城市で、12日、0.14マイクロシーベルトが計測されています。

放射線影響研究所の長瀧重信元理事長は「文部科学省などによる上空からの測定では、世田谷区では放射線量の高い場所は確認されなかったので、このような値が出たことに驚いている。ただ、地形や天候の関係で局地的に高い線量になることはあり得ると思う。周辺の土壌や草木などから放射性物質の種類を調べたり、どこから放射線が出ているのか調べて原因を突きとめるとともに、ほかにもこうした場所がないか調査する必要がある」と話しています。

世田谷区環境総合対策室の斉藤洋子室長は「現場は小学校の通学路で、近くには幼稚園や保育園もある。心配する保護者の方がいると思うので、専門家とも相談してできるだけ速やかに除染などの対応をとりたい」と話していました。