2011.10.31 11:45 [南北アメリカ]
南米コロンビアで30日、地方選が行われ、首都ボゴタ市長に左翼ゲリラ「4月19日運動」(M19)元メンバーのグスタボ・ペトロ元上院議員(51)が初当選した。ペトロ氏は汚職撲滅運動を進めており人気が高い。
コロンビアは、ゲリラ組織弱体化に伴うテロや誘拐の減少により、近年著しい経済成長を実現。一方で、石油などの利権を狙う地方首長のポスト争いが過激化している。AP通信などによると、今回の地方選では前回2007年に比べ約3倍となる少なくとも42人の候補者が殺害された。
M19は1990年代初頭に武装解除し、元指導者やメンバーが政界入り。ボゴタには同国人口の2割近くが集まっており、ボゴタ市長は次期大統領の有力候補と目される。同国では中南米最大の左翼ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)掃討作戦などが成果を挙げている。(共同)