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2011/03/18

米・ウィラード太平洋軍司令官、放射線被害管理の専門家ら約450人の派遣準備を国防総省に要請

【原発】原子炉冷却に数週間か 米原子力規制委
(03/18 18:00)


 米原子力規制委員会の委員長が、福島第一原発の事故で原子炉の冷却には数週間かかるという見通しを明らかにしました。

 米原子力規制委員会・ヤツコ委員長:「原子炉と核燃料プールの熱を取り除くには、数週間かかる」
 原子力規制委員会のヤツコ委員長は、今回の事故について「できることは何でもする」と改めて述べました。また、米太平洋軍のウィラード司令官は、化学兵器や核兵器に対応する訓練を積んだ兵士450人をいつでも派遣できるよう準備していることを明らかにしました。司令官は19日に来日し、自衛隊トップの折木統合幕僚長と会談するとしています。






放射線学の専門家らの派遣要請~米太平洋軍
2011年3月18日 17:04
 アメリカ・ウィラード太平洋軍司令官は17日、司令部があるハワイから電話で会見し、福島第一原子力発電所で放射性物質の漏れが悪化した場合に備え、放射線学や危機管理の専門家ら約450人の派遣準備を国防総省に要請したことを明らかにした。

 また、「我々は、放射性物質の測定から除染に至る全ての作業で支援できる」とした上で、すでに日本に派遣されているアメリカ原子力規制委員会(=NRC)の専門家9人が、福島第一原発を含めた現場周辺で、放射性物質の測定など状況を調査すると述べている。




米軍450人放射線事故専門部隊、日本へ派遣へ

【ワシントン=小川聡】米国防総省は17日、東京電力福島第一原子力発電所の事故状況が悪化した場合に備え、放射線に汚染された地域での活動能力を持つ専門部隊を派遣する準備に着手した。

 ウィラード太平洋軍司令官が記者会見で、「約450人の放射線被害管理の専門家の派遣を要請した。彼らは派遣命令に向けて準備中だ」と述べた。

 同省は17日、米本土での核テロなどに対処する北方司令部の専門部隊から9人の「被害管理評価チーム」を日本に派遣。ウィラード司令官は9人を「先遣隊」と位置づけた。

 同省のウェブサイトによると、被害管理評価チームは化学・生物・放射線・核物質の関連事故が起きた際、最初に派遣される部隊だ。

 司令官は「我々は放射線管理の能力を持っている。要請があれば、監視から除染まであらゆることで支援できる」と述べた。

 このため同チームは、福島原発の状況が改善しないまま長期化したり、高濃度の放射能が拡散する大事故が発生したりする場合を想定し、どのような部隊が必要かを判断するとみられる。

 同チームはこのほか、福島原発での自衛隊の活動に助言を行う予定だ。

(2011年3月18日10時40分 読売新聞)