水道水の検査 : 計13都県で性物質を検出 いずれも国の摂取制限基準を下回る
水道水13都県で放射性物質 4県増、福島で土からも
文部科学省は23日、都道府県で22日に採取した水道水の検査で、12都県で放射性物質を検出したと発表した。福島県は22日の独自採取で検出しており、21日採取分より4県多い計13都県で検出された。いずれも国の摂取制限基準を下回った。
22日採取分では岩手、静岡などで新たにヨウ素を検出。ヨウ素とセシウムは東京、群馬など。神奈川、新潟などでヨウ素が出た。水1キログラム当たりの量はヨウ素が東京19ベクレル、栃木15ベクレルなど。セシウムは栃木5・3ベクレル、茨城4・8ベクレルなど。国の摂取制限基準はヨウ素300ベクレル、セシウム200ベクレル。
また文科省は23日、福島第1原発から北西約40キロの福島県飯館村で20日に採取した土から1キログラム当たりヨウ素117万ベクレル、セシウム16万3千ベクレルを検出したと発表。土壌の放射性物質の量には国の基準値がなく、文科省は「直ちに退避が必要なレベルではないが、長期的な影響は専門家の判断が必要だ」とした。
原発の北西約45キロの福島県川俣町で18日に採取した土からもヨウ素8万4300ベクレル、セシウム1万4200ベクレルを検出。同県内のほかの地点でもヨウ素6970~4万8千ベクレル、セシウム1260~5400ベクレルを検出した。
22日朝から24時間で採取した雨やほこりなど降下物の検査では、計13都県で検出。長野ではヨウ素を初めて確認した。文科省は「いずれも健康に問題ないレベル」とした。1平方キロ当たりの量はヨウ素が東京3万6千メガベクレル(1メガベクレルは100万ベクレル)、茨城2万7千メガベクレルなど。セシウムは山形1900メガベクレルなど。
2011/03/23 22:43 【共同通信】