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2010/12/01
WikiLeaks公開 各国首脳の反応
2010年12月1日 06:19更新
ウィキリークスの機密文書公開、各国首脳の反応
内部告発サイト「ウィキリークス」が、米国の機密外交文書25万点以上を公開し始めている。北朝鮮がイランにミサイルを輸出したことや、サウジアラビアなどアラブ諸国がイランを攻撃する計画だったことなど、世界の機密情報が明らかにされている。これに対する各国首脳の反応を追う。
*米国
ホワイトハウスは政府高官らに対し、情報の安全保障を強化するよう通達した。
*英国―デイビッド・キャメロン首相
「私たちは機密情報の不正公開を強く非難する。情報のリーク、そして公開は、米国や英国などすべての国家安全保障に損害を与えている。政府が情報の守秘義務に基づいて行動できることは重要だ。」
*中国
北京時間の11月29日夕、ウィキリークス上で今回の機密文書が公開されているページ「Cablegate」は中国当局によりブロックされ、閲覧できない状態となった。また中国メディアはウィキリークスが公開する中国関連の情報はすべて報道しないよう命じられた。
*ロシア―ウラジーミル・プーチン首相の報道官
「ノーコメント。」
「ロシア政府は、プーチン首相が本当に公開情報の意図するターゲットかどうか確かめた後に、プーチン首相に関する公開情報に反応する」
*イタリア―シルヴィオ・ベルルスコーニ首相
政府高官による公電内容が語られたとき、笑う。
*フランス―フランソワ・バロアン政府報道官
「国家権力の損害を避けることのみならず、そのサービスの価値を守ろうとする米国政府の努力を私たちは支持する。」(ヨーロッパ・ワン・ラジオより)
*トルコ―レジェップ・タイップ・エルドアン首相
「ウィキリークスの信頼性は疑わしい。そのため、ウィキリークスから明らかにされるものを見るために今は待っている。その後、私たちはそれを評価し、意見を言うことができる。」
*アフガニスタン―ハミド・カルザイ大統領
「(ウィキリークスによる機密文書の公開は)広範に及ぶ米国との戦略的関係に、目立った影響は与えないだろう。公開された文書に私たちを驚かせるものはほとんどなく、両国の関係をゆがめるような事実は見られない。しかし、まだこれから明らかにされるものもある。」
*オーストラリア―ロバート・マクレランド司法長官
「この情報公開は、その文書に関連する人々の安全を損ねる可能性があり、明らかに、米国やオーストラリアなど同盟国の国家安全保障に不利益と生じさせるだろう。」
「私はオーストラリア連邦警察当局に対し、今回の問題がオーストラリアの法律を特定の問題において破るものかどうかという観点で見るよう頼んだ。」
*イラン―マフムード・アフマディネジャド大統領
「まず君たちを正させてくれ。文書はリークされたのではない、組織的に発表されたのだ」(プレスTVより)
*イスラエル―ベンヤミン・ネタニヤフ首相
「ウィキリークスによる機密文書公開により、イスラエルはほとんど損害を受けていない。むしろ、イスラエルの評価を支持する多くの情報源がこれら文書によって示されている。」