芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
"梨園のプリンス"と言われていた歌舞伎俳優の市川海老蔵が、酒癖の悪さから、元暴走族たちと深夜のファイト。黒人のハーフで元サッカー選手のIに返り討ちに合い重傷を負った。この事件に関与したとされる男たちの中には、警視庁が以前から暴力団の予備軍としてマークしている「関東連合」のメンバーもいたとされる。昨年夏の押尾学や酒井法子のドラッグ事件でも関係が取り沙汰され、今年1月に起こった朝青龍暴行騒動のときにも名前が上がった集団である。
彼らは"六本木の闇組織"と呼ばれている。なぜ、そう呼ばれるのか? 日本のどの繁華街にも利権をめぐって暴力団が介入しているものだ。地回りの暴力団が、警察の目を盗んでは飲食店から"みかじめ料"を取っている現実は変わらないが、芸能人のプレイスポットにもなっている六本木・西麻布界隈は警察の目が厳しく、暴力団のしのぎがきつくなっているのが現状だ。
六本木事情に詳しいクラブ関係者は「暴力団に代わって、関東連合を中心にした元暴走族たちがセキュリティー会社を作って、不良たちを各店舗に用心棒として派遣して、派遣料をもらう。これは、要するに"みかじめ料"ですよ。当然、暴力団に上納してますよ」という。
六本木・西麻布事情に詳しい大手プロ幹部も「六本木や西麻布のクラブやバーで遊んでいる芸能人にとっては、セキュリティーの元暴走族が自分たちのガードマンのように思えたりするから、友達付き合いにまで発展するケースがある。中には、企業の社長やセレブたちに、アイドルやモデル、女子高生までを斡旋していた元JリーガーのFのように、重宝がられている者もいる」という。
そうしてセキュリティーで金を稼いだ者の中には、クラブを経営したり、クラブビルを所有するというツワモノもいる。
「朝青龍が暴行騒動を起こした際に取り沙汰されたクラブの実質的な経営者は、朝青龍事件の被害者のK。彼は関東連合のトップと言われてます。また、そのKと親しい人物で元総会屋のK・Sが経営する西麻布のクラブAは今回、海老蔵も事件前に顔を出しましたが、酒井法子と元夫の高相祐一、それに元KAT-TUNの赤西仁らが頻繁に通っていた場所で、"芸能人御用達"と言われてます。これまで幾度となく、暴力団と芸能人の黒い交際が騒がれますが、元暴走族関連の店に通う芸能人たちは知らない間に、暴力団予備軍と黒い交際が始まっていたんです」(前出の大手プロ幹部)
芸能人の中には、海老蔵のように人一倍プライドが高く、酔うと相手を小バカにする者もいる。そんな振る舞いに対して、元暴走族たちはいつ牙をむき出すか分からない。今回の事件をキッカケに、警視庁は元暴走族と芸能人の関係にメスを入れて、撲滅させると言っているが、その前に「君子危うきに近寄らず」という言葉があるように、芸能人は六本木や西麻布の元暴走族がセキュリティーを務めるような飲食店には行かないことだ。
(文=本多圭)
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