2010/12/18 13:43
民主党の鳩山由紀夫前首相は18日午後、地元の北海道苫小牧市で開かれた後援会会合であいさつし、首相退陣時に表明していた政界引退の方針を正式に撤回した。
鳩山氏は引退方針撤回について「国益に資する政治を行うために、後援会のご期待があるなら、次の衆院選においても行動を共にさせていただきたい」と語った。しかし「首相経験者が政治的影響力を行使するのは好ましくない」とする持論を自ら踏みにじる結果になるだけに、出処進退にかかわる発言のぶれとともに、批判を浴びる可能性もある。
鳩山氏は首相を辞任した今年６月「首相の影響力をその後も行使し過ぎてはいけない。私は次の総選挙に出馬しない」と明言した。ただ、その後「議員を続ける方向に気持ちが傾いてきている」などと、引退撤回をうかがわせる発言を繰り返していた。
2010/12/19 1:03
鳩山前首相「友愛が壊れ始めている」 引退を撤回
民主党の鳩山由紀夫前首相は18日、地元の北海道苫小牧市で開いた後援会会合であいさつし「国益に資する政治を実行するために、次の衆議院選挙でも行動を共にしたい」と述べ、今年６月の首相辞任時に表明した政界引退方針を撤回した。
鳩山氏は「様々なグループがいがみ合うのではなく、協力しあって一体感をつくってきた。民主党の友愛の政策、友愛の体質が今、壊れ始めている」と強調した。
引退方針の撤回は「首相経験者がその後も議員バッジを着けて闊歩（かっぽ）するのは望ましくない」とする自らの持論を曲げる結果となり、批判を浴びる可能性が高い。地元でも「今選挙になれば、誰が対抗馬でも負けるかもしれない」（後援会幹部）と風当たりの強さを憂慮する声が上がっていた。