2010/11/25 22:42
相次ぐ議員連盟のうち、30日に設立総会を開く「食料とエネルギーの自給率向上を推進する議連」は、小沢氏に近い山岡賢次氏が会長に、鳩山由紀夫前首相が名誉会長に就任する予定。会長代理には原口一博、田中真紀子両氏ら菅政権と距離を置く議員の名が並ぶ。設立趣意書には「マニフェスト(政権公約)の理念と原点に立ち返る」などと明記した。
17日に発足した「ワイン産業振興議連」は、代表選で小沢氏を支持した樽床伸二氏が呼びかけ人となり、会長に輿石東参院議員会長、名誉顧問には鳩山氏が名を連ねた。18日に発足した「日本の海運を考える議連」は、会長に細野豪志氏が就任し、佐藤公治、岡島一正、川島智太郎の各氏など小沢氏側近を含む約20人が参加した。
最高裁は25日、小沢氏の政治資金規正法違反事件を巡り、小沢氏が求めた起訴議決の効力の仮差し止めを退けた。強制起訴が確実な中、小沢氏の求心力低下を指摘する声が党内に広がる。小沢氏は24日の市民団体の集会に寄せたメッセージで「まだまだやらなければならないことは残っている」と意欲を示した。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E0E7E2E1E68DE0E7E3E3E0E2E3E28297EAE2E2E2;df=2
山岡氏会長の食料・環境議連発足 目立つ小沢氏支持議員 菅首相をけん制か
(2010年12月1日 05:00)
民主党の山岡賢次副代表が会長を務める同党の「食料とエネルギーの自給率向上と成長産業としての環境政策を推進する議員連盟」が30日、発足した。
名誉会長に鳩山由紀夫前首相、会長代理に原口一博前総務相らが就任するなど、役員には閣僚経験者や党幹部も名を連ねた。同議連は今後、食料やエネルギー、環境政策などについて議論、検討し、党や政府に提言していく。
設立総会で鳩山氏が「未来に向けて、食料やエネルギーの自給率をいかに高めていくかは大きなテーマ」などと訴えた後、山岡氏らがあいさつした。
下野新聞社の取材に対し、山岡氏は「農家への戸別所得補償制度の設計を見直し、予算を大幅に増やす。国土改良を行い、農村を食料生産地のみならず、自然エネルギーの生産地にし、自然環境を守るエリアに変えていくべきだ。そうすることで内需が拡大され、地域の景気が良くなり、雇用と収入が増える」などと述べ、議連で検討していく考えを示した。
会合には議員約60人が出席。参加者には、9月の党代表選で小沢一郎元代表を支持したメンバーが目立ち、環太平洋連携協定(TPP)を推進する菅直人首相をけん制する狙いもあるとみられる。
毎日新聞 2010年12月9日 22時17分
民主党:仙谷氏と輿石氏、ワイン議連で鉢合わせ
民主党のワイン産業振興議連(会長・輿石東参院議員会長)が9日発足し、国会近くの憲政記念館で開かれた設立総会に仙谷由人官房長官が出席してあいさつした。小沢一郎元代表の国会招致問題をめぐって党内がごたごたするなか、小沢氏を支持する輿石氏と「脱小沢」の筆頭格の仙谷氏が顔を合わせる呉越同舟となった。
仙谷氏は参院で問責決議を受けたことを念頭に「ワインの味は全く分からないが、決してワインは嫌いでない。今夜は皆さん方とがんがん飲んで、前国会の鬱積した思いを晴らしていただけたら」とあいさつした。仙谷氏に出席を要請したのは樽床伸二前国対委員長で、党内融和を図る思いもあったとみられる。ただ同席していた小沢氏支持の鳩山由紀夫前首相は仙谷氏のあいさつの途中で退席。仙谷氏もあいさつ後、早々に退席した。【朝日弘行】