戴委員、朝鮮半島緊張緩和への努力を呼びかけ
中国の戴秉国国務委員は16日、北京を訪問中のジェームズ・スタインバーグ米国務副長官と会談した際、「必要なのは、緊迫ではなく緩和であり、対抗ではなく対話であり、戦争ではなく平和だ。これが、朝鮮半島南北人民および国際社会の強い要望であり呼びかけだ。中国は、6ヶ国協議が半島問題を解決し、北東アジアの長期にわたる安定を実現させる唯一の正当で効果のある道筋だと認識している。『9・19』共同声明は各方面が協力した得がたい成果であり、全面的に遂行していくべきものだ。中米は協調と協力を強化し、南北対話を含む交渉プロセスのできる限り速い再開を促し、朝鮮半島と北東アジアの平和と安定を維持していくべきだ」と強調しました。
これに対し、スタインバーグ米国務副長官は、中国が長期にわたって朝鮮半島問題に果たしてきた重要な役割を高く評価し、中国と共に努力し、南北対話を含む接触、交渉のプロセスを推進していくことを表明しました。(翻訳:董燕華)
米中会談“6か国緊急会合の開催”平行線か
< 2010年12月17日 22:19 >
中国を訪問したアメリカ・スタインバーグ国務副長官ら一行は16日、中国政府高官と緊張する朝鮮半島情勢について意見交換した。中国が提案した6か国協議の首席代表による緊急会合の開催について、米中の溝は埋まらなかったものとみられる。
中国外務省によると、16日に中国・北京で行われたスタインバーグ副長官らとの会談で、中国の外交を統括する戴秉国国務委員は「6か国協議は問題解決の唯一の効果的な方法だ」とあらためて強調した。その上で、米中は韓国と北朝鮮の対話を含む交渉プロセスの早期再開に向けて連携を強化することで合意したという。
会談では、中国が提案した6か国による緊急会合についても協議したとみられるが、発表では触れられていない。アメリカは、韓国や日本とともに北朝鮮の非核化へ向けた具体的な措置が先決だとして慎重な姿勢を崩しておらず、米中会談は事実上、平行線に終わったものとみられる。
米中高官、「6カ国」めぐり平行線か=米側はウラン濃縮停止求める
【北京時事】中国を訪れているスタインバーグ米国務副長官は16日、中国外交政策を統括する戴秉国国務委員らと会談した。詳しい会談内容は明らかでないが、中国が提案した6カ国協議首席代表緊急会合をめぐり、米側はウラン濃縮計画停止など北朝鮮が取るべき具体的な行動を提示し、北朝鮮への圧力を強めるよう求めたとみられる。ただ、双方の協議は平行線をたどったもようだ。
韓国・延坪島砲撃を受けた朝鮮半島情勢の緊張緩和を目指し、スタインバーグ副長官は15日に北京入り。16日には武大偉・朝鮮半島問題特別代表、共産党の王家瑞対外連絡部長とも相次ぎ会談した。
米中双方は、戴氏と金正日総書記との会談結果を踏まえ、半島情勢をめぐり意見交換。中朝が6カ国会合開催で一致する中、米側は北朝鮮核問題を進展させる必要性などを強調したとみられる。(2010/12/16-22:39)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201012/2010121600753