2010/11/28 17:54 (2010/11/28 18:48更新) 情報元 日本経済新聞 電子版
中国、6カ国協議の首席代表会合を提案 12月上旬に
28日午後、北京市内の中国外務省で記者会見する武大偉・朝鮮半島問題特別代表=共同
【北京=佐藤賢】中国の武大偉・朝鮮半島問題特別代表は28日、北京で緊急に記者会見し、12月上旬に北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議の首席代表による会合を北京で開くよう提案すると発表した。朝鮮半島の緊張緩和が目的。北朝鮮による韓国・延坪島(ヨンピョンド)への砲撃や米韓合同軍事演習を踏まえ、関係国による対話の機会をつくる狙いがある。
武氏は「今回の交渉は6カ国協議の再開を意味するものではないが、再開の条件づくりに資するよう希望する」と強調。日米韓は6カ国協議の再開には北朝鮮による具体的な非核化の取り組みが必要として慎重姿勢を示しており、議題を喫緊の朝鮮半島情勢に限定することで、参加の承諾を得たい考えをにじませた。
中国外務省が緊急記者会見を開くのは極めて異例。「重要情報を発表する」としていた。