2013.1.4 11:40
世界中から観光客が訪れるカトリックの総本山のバチカン市国で、昨年12月31日からクレジットカードの決済ができなくなり、土産物やバチカン博物館のチケットなどが現金でしか購入できない事態となっていることが3日、分かった。ANSA通信が伝えた。
イタリア銀行(中央銀行)がローマ法王庁のマネーロンダリング(資金洗浄)対策が不十分だとして、バチカンでのカード決済などを一手に請け負っていた銀行の業務許可を停止したため。バチカンの大きな収入源である観光部門への悪影響が懸念されている。バチカンに対しては金融機関の取引に不透明な部分が多いとして、欧州連合(EU)などがかねて改善を要求してきた。バチカン側の法整備が進んでいないことを問題視したイタリア銀行は昨年末、バチカンでカード決済を行ってきたドイツ銀行のイタリア法人に監督機関として業務許可を与えない措置を取った。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130104/erp13010411420000-n1.htm