中国、薄氏への厳罰示唆-妻の殺人疑惑伝えた腹心を平手打ちと新華社報道
2012年 9月 20日 12:18 JST
【北京】中国当局は、重慶市共産党委員会のトップだった薄熙来氏が今年1月、腹心の王立軍・同市公安局長(当時。現在裁判中)から、薄氏の妻に英国人実業家殺害の嫌疑があると告げられた際、激怒して王氏の顔を平手打ちするなど強く反駁(ばく)していたことを初めて明らかにした。
薄、王両氏間のこうした激しいやり取りは中国国営の新華社通信が19日報じた。これは、薄氏が恐らく刑事告発など厳しい処罰を受ける可能性があることを示唆したものだ。党指導部は、10年に一度の共産党指導部交代を間近に控えて薄氏とその妻をめぐるスキャンダルを早期に収拾しようとしている。
中国・習近平副主席、尖閣「国有化は茶番」と強硬姿勢続ける方針
反日デモの嵐から一夜、中国政府は規制に乗り出し、中国国内のデモは鎮静化している。一方、尖閣周辺では、19日も多数の中国の監視船が巡視活動を続けた。こうした中、中国の次期トップに内定している習近平副主席は、「国有化は茶番だ」と述べ、強硬姿勢を続ける方針を示した。
米大使の公用車を中国人デモ隊50人が包囲
2012年 9月 19日 20:36 JST
【北京】米国のロック駐中国大使の乗った公用車が18日、米大使館の外で50人ほどの中国人のデモ隊に包囲された。米国務省の当局者は、中国の治安当局が公用車を保護したことを明らかにした。
公用車は破損したものの、ロック大使にけがはなかったという。
当局者は「米大使館は今回の事態を受け、中国外務省に遺憾の意を伝え、中国政府に対し、米国の施設や人員の保護に配慮するよう求めた」と表明した。
中国外務省の洪磊報道官は定例記者会見で、「関係省庁が今回の一件を調査しており、法に基づき対処するだろう」と述べた。
米大使館に近い日本大使館では尖閣諸島の問題をめぐり、千人規模のデモが発生している。
米大使館付近の警備は強化され、機動隊が秩序の維持にあたっていた。周辺の幹線道路は車の通行が認められていなかったが、19日朝に通行可能になった。
今週は米国のパネッタ国防長官が、中国の軍関係者と会談するため北京に滞在している。
先の当局者は、公用車を包囲した中国人デモ隊の詳細や動機には言及していない。
記者: BRIAN SPEGELE and PAUL MOZUR
http://jp.wsj.com/World/China/node_515012