O157感染の84歳男性が死亡 大阪
2011年6月24日23時14分
大阪府は24日、腸管出血性大腸菌O(オー)157に感染が確認された堺市の男性(84)が死亡したと発表した。感染が直接の死因につながったかどうか、府が確認を進めている。
府や堺市によると、男性は20日に腹痛や下痢の症状が出て、富田林保健所管内の病院に入院。22日の検査で腸管出血性大腸菌が出すベロ毒素が確認されていた。男性は16日、家族と堺市内の焼き肉店で牛生レバーを食べたが、これが感染源かどうかは確認できていない。16日に同店で飲食した男性の家族や他の客、店の従業員ら約50人については、今のところ症状を訴える例はないという。
府内では2007~10年で各1人、腸管出血性大腸菌の感染者の死亡例がある。生肉を食べて腸管出血性大腸菌に感染する例も多く、厚生労働省などが注意を呼びかけている。
放射性物質測定の無人ヘリ、2号機屋上に不時着 東電「コントロールきかず」2011.6.24 11:59
東京電力は24日、福島第1原発上空を飛行していた無人ヘリ「T-Hawk」(直径約50センチ、高さ約50センチ、重さ約8キロ)が操縦不能となり、2号機原子炉建屋の屋上に不時着したと発表した。東電は「損傷の程度は分からない。煙や炎などは確認されていない」としており、状況確認を急いでいる。
東電によると、「T-Hawk」は同日午前6時半すぎ、2号機上空の空気中の放射性物質の測定のため飛行を始めたが、7時ごろにリモートコントロールが利かなくなったという。クレーン車による現場の確認、回収を進める。
また、東電は同日、試運転が続いている汚染水浄化システムで、処理を終えた汚染水が約2500トンに達したと発表した。東電は「建屋の水位は順調に下がっている」としている。
もんじゅ炉内落下の装置、引き抜き完了
2011年6月24日5時36分
日本原子力研究開発機構は24日午前4時55分、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器から、約10カ月間落下したままになっていた重量3.3トンの装置の引き抜き作業を終えた。
引き抜き作業は当初、23日午後2時ごろから始まる予定だったが、準備作業がはかどらず、実際に始まったのは7時間近く遅れた午後8時50分だった。
落下していた「炉内中継装置」(直径46センチ、長さ12メートル)は衝撃で変形していたため、引っかかっていた炉開口部のさやの部分と一緒に、天井にある大型クレーンでつり上げた。装置等は約8時間かけ、炉開口部の上方に据え付けた専用の容器「簡易キャスク」(直径1.4メートル、最大長16メートル)に直接、収納された。